2週間ほど前に廃線跡 手取キャニオンロードを行くにてクロスバイクでゆったりと探索していったのですが、今回はロードバイクでキャニオンロード全線を走行していきます。いしかわのサイクリングロードHPでは道の駅瀬名から手取川沿いに海までの43.3㎞が手取キャニオンロードとなっています。今回は上流の瀬名から河口まで下っていく形になります。前回は北陸鉄道石川線サイクルトレインで金沢市内から鶴来町まで電車を利用しましたが、今回はロードバイクで自走です。
はい今回のスタート地点の道の駅瀬名、自宅からすでに35㎞。こちらの道の駅は食べ物が充実してましたね。大部分はお土産用の食品でしたが、ベーカリーもあって焼き立てのパンもたくさん並んでました。
私はエネルギー補給に角煮とシソが入った里山おにぎりを。里山感は…ない気がしますが、旨ければよいでしょう。道の駅以外にもすぐ横に飲食店が3店あるので、もっとがっつり食べたい方にも休憩場所にちょうど良いでしょうね。
おにぎり食ってそれではスタート!
道の駅瀬名から前回の最終地点の白山下駅跡までの2.8㎞は一般道を走ることになります。道の駅の前を通っている国道360号は路肩が広くて走りやすい(1㎞もありませんでしたが)。
この日は天気が良く気温も19℃まで上がるらしい。あっ!日焼け止め塗るの忘れたわ。
秋のポカポカ陽気に川の音が心地よい。この先で対岸に渡ることになります。
手取川を渡ったところ。ここから100mほどで前回の終着点の白山下駅跡ですね。
ここから17㎞ほどは北陸鉄道金名線の廃線部分、一部を除いて車の入ってこないサイクリングロードになります。この区間は廃線跡 手取川キャニオンロードを行くでゆったり巡ったので、シュッと下って行こうと思ったのですがここで思い出した。蕎麦を食いっぱぐれてひもじい思いをしたのを。
前回待ち人がいっぱいでスルーした にわか工房。白山下駅跡から2㎞ほど下ると並走している県道178号に沢山のぼりがたててあるのが見えます。
まだ時間が早めなので、待たずに蕎麦にありつけました。おにぎも食べたので軽めに山菜蕎麦を、あったまる旨し。
腹を満たしてこれで安心、一気に下って行きましょう。ちょうど紅葉がきれいな時期で、左右を山に挟まれているこの廃線区間はとても気持ちが良いですね。車も来ないのでストレスフリー。
ただし季節的にも落ち葉が多く、折れた小枝もたくさん落ちている場所も見受けられましたので注意は必要かと思います。日陰の落ち葉は濡れていて滑りやすいし、枝がスポークに絡んだら爆死もありえますからね。
一部区間、鳥越小学校付近の2~3㎞ほどは一般道を走ります。その代わり歩道が広くなってますね。ロードバイクなので車道をシュッと!
紅葉した山と晴れわたる空に飛行機雲、ロードバイクの赤がいいですな。この色にしてよかった。
ちなみに行き帰り同じ道じゃつまらんので、スタート地点の道の駅瀬名まではこの道を通らずに手取川の対岸の国道157号を通りました。国道157号はこちら側よりもかなりアップダウンがあったので、平坦だけじゃいやな方はそちらをどうぞ。ただしダンプカー率が多めなので気をつけてね。あと飲食店も157号の方が多いですよ。
再び手取川を渡ります。
柿の色が鮮やかできれいでした。左上の山、獅子吼高原はロープウェイで登れます。パラグライダー、ハンググライダーが飛び交い、遠足や部活で登らされたりする鶴来町人にはおなじみの山です。道路も通ってますので足に自信のある方はヒルクライムにどうぞ。
あら!前回は砂利道だったのに舗装されとる。加賀一の宮駅付近も来年には通れるようになりそうですね。それまではここから一般道に迂回です。
白山比咩神社の表参道。右の建物はトイレ、左には飲食店がありますよ。私はトイレ休憩。
加賀一の宮駅跡ですが、壁がなくなっとる!取り壊し!?かと思いましたが重機でグシャッとやってないですし、職人さんが鉄骨に腰かけてますので耐震補強でもして保存ですかね?見たところ昔ながらの土壁で筋交いもなさそうですし。
昔はちょうど職人さんが腰かけてる所が改札でした。右の壁がぶち抜かれてぽっかり空いているところは駅員さんのスペースでしたが、金名線廃線後にしばらくして無人駅になったような記憶があります。
ここは小学生の頃によく鮎釣りをしていた場所ですね。このあたりまでは川幅も狭めで両岸に山が迫っている地形ですが、この先で視界が開けて平野部が広がります。扇状地ってやつですね。ここからは河川管理用道路を走ることになります。ごくまれに車も走ってくるので要注意。
山がちだった景色がガラリと変わってひたすら平地です。
振り返ると山から離れていくのが分かります。そして遮るものがなくなって襲い掛かってきたのが強烈な向かい風。下流の海側から風が吹きつけてきました。河川沿いのサイクリングロードには付き物ですね。金沢に引っ越してくるまでよく走っていた江戸川もそうでした。午前中は海側の川下に向かって風が吹いて、内陸が温まってきた午後には川上に風向きが変わるので、川下の人には行きも帰りも向かい風の素敵なサイクリングロードでした。
あとここらで気づいたのですが、手取キャニオンロードの文字をぱったりと見かけなくなりました。道の駅瀬名から加賀一の宮駅付近までは看板が設置してあったり、道には青地に白の矢印で進む先を誘導してくれて迷うことがありませんでしたが、河川道路に入った途端に海までひとつもなしです。河川道路は管轄が違うとかでしょうかね?まぁ川沿いに下るだけなのですが、初めての方は迷う場所があると思います(私は迷いました)。
観覧車の右にうっすらと雪化粧の白山が見えました。
観覧車があるのはレジャー施設の手取フィッシュランドです。小学生のころここでアメリカザリガニを2匹買ったのですが、ある日卵を産んで子ザリガニが200匹ほど増殖した記憶が…よみがえるほど代わり映えしない景色が河口まで14㎞くらい続きます。
やがて河口の方角に松の木が見え始めてきたら海が近いよ。小松基地が近いせいか上空を頻繁に戦闘機が飛んでいきます。今度見に行こ。(追記後日:小松基地航空祭からの加賀海浜自転車道)
そして海。今回の終着点、美川臨海公園に到着です。
山から平地、そして海へといろんな景色を楽しみつつの手取キャニオンロードの全線43.3㎞でした。この公園の近く、1㎞ほどのところにJR美川駅がありますので輪行もできますし、公園の駐車場に車を止めてのサイクリングにも使えそうですね。私はここから金沢市内まで自走で帰宅でございます。