格安パワーメーター AVIO POWERSENSE 実走編

プレビュー
本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

追記:現在 AVIO の公式ページへのリンクはすべてつながらなくなっています。つぶれちまったのかな?

接着完了です

  前回の 格安パワーメーター AVIO POWERSENSE 装着編 からの続きでございます。

接着24時間後
接着24時間後

エポキシ樹脂で左クランク裏にパワーメーター本体を接着して、大体24時間後です。失敗しかけた割にはなかなか綺麗に仕上がったんじゃないでしょうか。ちょっとくらいエポキシ樹脂がはみ出て汚くなるのは覚悟した方がいいですよ。まぁだれもクランク裏なんてみませんよね。

ちゃんと硬化しているとは思いますが、念のためさらに1日放置しました。

10㎏キャリブレーション

パワーメーターの接着が終わったのでクランクとペダルを元に戻しましょう。自分で外したのなら出来るよね。わからなくなったなら シマノのディーラーズマニュアル を読みましょう。クランクはフロントチェーンホイールのマニュアルに載っています。私のは 105 R7000系 なので DM-RAFC001-03 ってやつですね。

よし!元に戻し終わったのですぐに実走、ってわけにはいきません。10㎏キャリブレーションを行わなければなりません。クランクの個体差や接着状況はそれぞれで異なりますから、パワーメーターの調整を行うってことでしょうね。

こちらが10㎏キャリブレーションの公式動画です。なんかサクサクっと作業していますが私はここでちょっとつまずきました。

動画のようなクランクを固定するような器具はないので、まずは自転車を逆さまにひっくり返します。この後10㎏の重りをクランクにぶら下げるので、倒れないように固定できるといいです。

 パワーメーターに電池を入れてクランクに軽く衝撃をあたえると電源が入ってランプが点滅します。そうしたら前回スマホにインストールしておいたアプリ Avio Installer (私はアンドロイド版)を起動して、パワーメーターとリンクさせます。ここまでは 前回の 格安パワーメーター AVIO POWERSENSE 装着編 でやりました。

Avio Installer
Avio Installer

こちら Avio Installer の画面。起動しただけの状態。

次に左クランクを6時の方角に合わせて、アプリの左下にある Zero offset を押す。ゼロオフセットとは、なんかわからんけどセンサーの調整です。数秒待てば完了します。

今度は左クランクを9時の方角に合わせます。そうしたらペダルに10㎏の重りをぶら下げます。動画では10㎏のケトルベルをペダル軸に直接ぶら下げてますね。私はどうしたかと言うと...

10㎏キャリブレーション
10㎏キャリブレーション

10㎏の米袋(石川県産ゆめみずほ)をぶら下げました。ちゃんと計ってないので10㎏ちょうどかは分かりません。それに吊るしている位置がペダルの内側ですね。重りはペダルの中心に吊るした方がよいようなので、良い子はまねをしないように。この後お引越しが控えていたので応急的にです。落ち着いたらちゃんとやり直してあげます。

重りをぶら下げるとクランクが6時の方に移動してしまうので、ホイールを押さえると9時の位置を維持しやすいですよ。

この状態でアプリの 10kg Calib を押すのですが...あん?そんなボタンねーぞ?動画に出てくるスマホはiPhoneでして、iOS版とandroid版では異なるのかな?どうすりゃいいの?

しばらくネットをさまよいました。Zero offset を長押しすると隣に 10kg Calib ボタンが現れるようです。間違って押してしまわないようにですかね?とりあえずネットの先人たちに感謝しつつ 10kg Calib ボタンを押す。15秒くらいで10gkキャリブレーション終了です。これでクランクにかかるパワーを検出できるはずです。

試しにペダルに力を加えてやるとアプリ画面の上の方にあるグラフが上下します。ペダルにかかった力を計測できてますね。

ファームウェアのアップデートは?

AVIO POWERSENSE は1月ごろにハードとソフトがアップデートされていますが(追記:AVIO公式HPのリニューアルのためアップデートに関するページはなくなっちまった)、私が手に入れたのは旧型でした。ハード面は仕方ないとして、ソフトはしっかりアップデードしておきましょうね。

ファームウェアの更新のページに行くと(追記:このページもなくなっちまった)、必要なものにiOSデバイスと書いてあります。えっ?androidはどうすんの??iPhone5ならあるけれど、さすがにハード的に古すぎてパワーメーターと接続できませんでした。しばらく公式HPをさまようもどこにもandroid版のアップデートのやり方が見つけられず。AVIOの公式HPには掲示板みたいなフォーラムがあって、ユーザー同士が話したり公式に質問したりできるページ(追記:これもなくなったね)があります。同じ悩みを抱えた方が過去におられたようで書き込んでいますが、う~んよくわからんのでファームウェアのアップデートはとりあえず後回しにしました。

ここまででAVIOの公式HPを見に行った方ならわかると思いますが、なんか重かったり、リンクが外れていたり、説明不足だったりで大丈夫か不安になったかと思います。ここらへんはやはり大手と違って貧弱ですね。アプリもヘルプ機能とかないですよ。(追記:リニューアルによりページが軽くなりリンク外れもなくなったが、説明不足は相変わらず)

この時点では気づきませんでしたが、フォーラムに書き込みがあった後にandroid版のアップデート方法の動画がアップされていたようです。この記事を書いている時に気づきました。

どうやらandroid版でもアップデート出来るようですね。いやぁこれ気づかない人も結構いるでしょうよ。今後アップデートしたらその記事も書くことにします。

追記:androidでのファームウェアのアップデートを試みましたが上手くいきませんでした。上の動画ではパワーメーター本体と端末をAvio Installerアプリで接続してアップデートを押していますが、この時点で本体との接続が切断されてしまいます。バッテリー接点を最新式に交換してソフトもアップデートしてくれるサービス(https://avio-sports.myshopify.com/collections/other-products/products/battery-contact-upgrade-service)もあるんですけど、イギリスまでクランク送らなきゃならないんでねぇ。う~ん...たいして困ってないから諦めた!!

実走だよ

はい、やっとで実走です。ここまで結構な手間でしたが結果がでれば報われるものです。走りに行ってちゃんとパワーが計測できるのか確かめてみましょう。

まずはサイコンと接続です。私が使っているのは Lezyne Mega Xl GPS 。マップ機能が付いてる中では安くてよいです。(過去記事:これで道に迷うことはない?Lezyne Mega Xl GPS)。ペダルをひと蹴りしてパワーメーターを起動。サイコンも起動してパワーメータを検索して接続。

Lezyne Mega Xl GPS と接続
Lezyne Mega Xl GPS と接続

おお!これまで画面下の黒い部分には「センサー接続無し」と表示されていましたが、サンダー、電池、クランクマークが表示されました。ちゃんと電池残量も表示されていますね。

接続が終わったら走り出す前に必ず必要なのがゼロオフセットです。10㎏キャリブレーションの時にやりましたが、ゼロオフセットは走り出す前に毎回必要な作業です。左クランクは6時に合わせたほうがいいのかな?スマホアプリを接続してやるか、サイコンからもゼロオフセットはできるようです。

ゼロオフセットも終えたのならばお試しにおうちの前を軽く走ってみます。

アプリ画面を確認するとグラフが右から左に流れていき、数値もちゃんと表示されています。パワーもケイデンスもわかるようになったぞ。他にもたくさん数値があってどれが何を示しているのかようわからんが、とにかくパワーメーターの接着には成功したようです!!

ここで気になった点を一つ。黄色いグラフの Angle ですがこれはクランクの角度を表示しています。10㎏キャリブレーションを左クランク9時の位置でするせいか、そこが0度として認識されます。グラフ的には波の1番底になっている時に、クランクは9時の方向で0度です。なんか気持ち悪い。左クランク0時の時にグラフ波の頂点で0度表示にできないもんですかね。パワーメーターってこういうものなのかい?

サイコンにもパワーとケイデンスは表示されましたが、撮影してなかったので後に写真追加しておきます。

これまでパワーは走り終わってから strava で簡易的に確認できるだけでした。それがリアルタイムで確認できています。そもそもパワーメーター使ってない場合の strava のパワーってどうやって算出しているのでしょうか?位置情報のみですかね?体重の数値入れたくらいで自転車の重さとか考慮されてないだろうし、風向きも関係ないだろうしな。

パワーは検出できましたがこれって正確なのでしょうかね?いつもよく走っている場所まで走りに行って過去の strava のデータと比べてみましたところ、同じようなタイムで走った結果(追記:平地直線2㎞)パワーメーターありの方が約8%ほど高めにパワーが出ていました。

うん、結局正確なのかはわからんよね。AVIOは+-2%で検出できるといっておりますが、ペダル型のパワーメーターでも借りて、一緒に使って比べてみないことには何とも言えませんね。(追記:同じ人が使ってもペダル式とクランク式で結構差がでたりするらしいですな)でもまぁ他人と数値を比べるのではなく、自分の中での目安の数値がわかればトレーニングするうえでは関係ないかもしれませんね。

格安ではあるが手間はかかる

 pro bike kit にてパワーメーター本体を15,800円で手に入れ、百均で買い足した440円の物でクランクに接着。手持ちの物も使ったとはいえ、合計16,240円にてパワーメーターを手に入れることができました。パワーメーターとしては最安でしょう。ただしご覧いただいたようにそれなりに手間はかかりましたし、AVIOの頼りない公式ページの説明も相まってなかなかにハードルが高かったです。ネットの先人たちの力がなければ困ったことになっていたかもしれませんね。

それに不具合が起こった場合は、英語でAVIOやフォーラムに尋ねるなり自力で何とかしなければなりません。2回目のライドでは数分でサイコンとの接続が切れる謎の不具合(原因はパワーメーターかサイコンのどちらかは分からず)が発生。散々調べてもわからずにふて寝。3回目以降のライド時には何事もなかったように正常に作動しています。

あと公式の取り付けキットを使わずに百均のエポキシ樹脂で接着したので、保証はきかないでしょう。手持ちのクランクに接着してしまうので返品もできませんしね。

それとパワーメーターを装着して何度か乗って改めて思いましたが、やっぱりトレーニングに使うのでなければそれほど必要なものではない。俺の普段乗っているケイデンスってこんなだったんだとか、瞬間的には結構パワー出てたんだなとか、始めは驚きと発見があって新鮮です。でもそれは最初だけで、やはり数値の意味を知りハードなトレーニングに生かしてこそパワーメーターは生きてくるものでしょうね。

トレーニングかぁ...すぐ右ひざ痛くなるからなぁ。

どう?安いけど買いますか?

追記

使い始めて1年以上たちましたが特に問題なく使えています。ただまぁネット上では不具合の報告もちらほら見かけますね。あと1万円ちょっと出せば4iiiiあたりが買えますからね。4iiiiの方は自分でクランクに接着する必要もないし、製品としてもそちらの方が完成度は高いです。

冬の間天気が悪いので、安いクラシックなタイプのサイクルトレーナーを導入しました。パワーもスピードも検出できないやつなんで、ここにきてパワーメーターが活躍しています。どれだけ負荷をかけているかが一目なので、外で走るような負荷を自分で調整できて重宝しています。過去記事:北陸の天気が絶望的なのでサイクルトレーナーを買う