サドルがくたびれてきたので交換しよ

プレビュー
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サドルがくたびれてきた

ロードバイクに3年半ほど乗ってきて、完成車についてきたサドルがくたびれてきました。

破けてます。後ろは何故か乗り始めて1か月くらいで破けてた。新車なのに悲しかったなぁ。サイドは休憩なんかで壁によく立てかけるのでそのせいでしょう。表面が破れているだけでまぁ機能的には問題ないんですけど、やっぱぼろいとテンション下がるじゃん。サドルってすごく種類が多いので他の形状とかも興味あるし、ここらで新しいサドルに交換してやりたいと思います。

現在使っている fi’zi:k ANTARES R7

現在使っているのは完成車についてきた fi’zi:k ANTARES R7 。フィジークはイタリアの有名メーカーですね。私はバーテープもフィジークの使ってます。

横から見た形状はほぼフラットで後ろが若干上がっています。フィジークには背骨の柔軟性と骨盤の倒し具合に合わせて ARIONE、ANTARES、ARIANTE の形状がありますが、ANTARES は柔軟性も骨盤の倒し具合も中間の人向けのやつ。まぁ完成車なんで無難に中間のやつが付いてきたのでしょう。

R7って売ってるの見たことないですね。R1、R3、R5 までだったはずです。完成車向けのサドルってことでしょうかね?ベースはカーボンとか使ってないですし、レールは鉄で塗装が剥げて錆びてきちゃってます。

上から見た形状。サドル中央のラインはスルスルしたフェイクレザー的な材質で、座骨がのるサイドはもう少しグリップが利いてて滑りにくいです。

長さ275mm、幅143mm、重量は約225g。

乗り始めて1年目は下ハンほぼ握らずブラケットを握って乗っていたので座骨がよく痛くなっていましたが、最近は積極的に下ハンも握るようになったし、乗りなれてペダルに荷重がのるようになったのか座骨が痛くなることはなくなりました。

前傾姿勢の時間が増えたから股間への圧が増して痛くなるなんてこともない。

唯一最近感じたのが固定ローラーの時。私の持っている固定ローラーだとリアをガッチリ固定されていてダンシングができないので、座りっぱなしで1時間こいだ後に初めて股間が痺れた。男の危機を感じた。中央に溝や穴が開いているサドルってこれを解消するためにあるんだね。

身長168㎝、体重57㎏、ロングライド志向で平均速度は速くてもせいぜい24㎞/h。これを使っていて現在...正直この形状で不満はないんだよな。でも他のを使ったことがないだけ。やっぱ他のも使ってみたい。

idmatch ってなんぞや?

新たなサドルを探してネット上を数か月さまよいまくりました。そんな中で見つけたのがイタリアのサドルメーカーの selle italia のサイトにあった idmatch のページです(https://www.selleitalia.com/en/idmatch-experience/)。性別、体格、柔軟性、乗り方など7項目を入力すれば、簡易的に自分に合ったサドルを提示してくれます(本来は体をしっかり計測して判定するようですが)。私は S2 と判定されて selle italia から数種類のサドルがずらりと提示されました。

S1、S2、S3、L1、L2、L3 の6つの形状があるようで、SかLかはサドルの幅。これはたぶん体格によって決まる。

数字は骨盤の倒れ具合によって変わるようで、1の場合は骨盤が起きている人。3は骨盤が倒れている人。2は中間の人。

ただS2判定ではありましたが提示された selle italia のサドルはすべてS3形状でした。なんかS2はないみたい。穴無しの1か大きな穴ありの3の二極化してるみたいですね。う~んどうしよう。

さらにサドル探しにさまようと、同じくイタリアのサドルメーカーの selle san marco のサドルにも idmatch が採用されてるのに気が付いた。そんで san marco の方で探してみたら S2 あるじゃないか。

新サドルは selle san marco aspide open-fit racing narrow

selle san marco の aspide open-fit racing narrow 君に決めた。

理由は idmatch の S2 形状と、海外自転車通販の 【ProBikeKit】 で結構な割引で売られていただけ。ゾロ目の日セールでさらに14%引きで買ったのだが、それでも1万900円なので私にはもったいない上等なものです。

国内だと1万7千円前後ですね。

selle san marco aspide open-fit racing narrow
selle san marco aspide open-fit racing narrow

長さ277㎜、幅132㎜、重量177g。

長さはほぼ変わりませんが幅は10㎜ほど細くなりましたし、穴も開いてることでずいぶんと華奢になった印象です。尻に接触する面積は確実に小さくなっているので、体重を支えられるのかちょっと不安になります。

selle san marco aspide open-fit racing narrow
selle san marco aspide open-fit racing narrow

サイドから見ると後ろが跳ね上がり、ノーズ部分は下がっている緩やかなS字形状。レールはステンレス。レールがステンレスで177gはずいぶん軽い方でしょう。

selle san marco aspide open-fit racing narrow
selle san marco aspide open-fit racing narrow

ベースはカーボン補強されたナイロン製。最近はパットをベースの表面に圧着するタイプが増えていますが、これはベース裏面まで表皮を折り返して接着するタイプで、発売から結構年月たっているのでちょっと古臭いイメージ。パットは微妙に硬くなったかなぁ?程度。

最近は幅広でショートノーズのサドルが流行りですが、ノーズが邪魔になったことはないし、レースに出るわけでもないのでUCIの規則も関係ないしで今回は選びませんでした。でもちょっと迷った。

固定ローラーでセッティング

それではセッティング。持っててよかった固定ローラー。ローラーがあるとじっくり室内でセッティングを詰められていいですね。元のサドルと長さは一緒なので、まずは同じ位置で前後の傾きも真ん中が水平になるようにセッティングして試してみます。

まずはステム横を握りながらアップライトな状態でこいでみる。うん、やっぱ当然ですが尻に接触している面積が小さくなったように感じるね。そのままじっくり10分ほどこいでみると、ちょっと座骨あたりが痛くなってきた。この感覚、ロードバイクに乗り始めて1年目に感じた痛みでちょっと懐かしい。

お次はブラケットを握りながら。ちょっぴり前傾姿勢になったことで座骨の痛みはなくなったが、脚と股の境目あたりに圧を感じる。サドルの中央に溝が入っているので、2本のレールの上に座っているような感覚。

selle san marco aspide open-fit racing narrow
selle san marco aspide open-fit racing narrow

最後に下ハン握りながらの前傾姿勢で。ぐっと前傾姿勢が強くなったので、脚と股の境あたりの圧がさらに高くなった。そのまま10分こぎ続けると...う~んちょっと痛い。

さぁ始まった。ここからがセッティングの始まりです。

まずは座骨の痛み。もうちょっとサドルの後ろの広い面を使ってやれば、圧が分散されて痛みが和らぐかな?なので思い切って1㎝程サドルを前にずらしてみる。さらに前傾姿勢の時の脚と股の境目の痛みを和らげるために、サドルを前下がりにセッティングしてみる。

おおっ!座骨の痛みなくなった。さらに前傾姿勢でこぎ続けても股ぎわの痛みもなくなった。セッティングって大事ですな。そのままじっくり1時間回してみたら...やっぱ股間の痺れは出たな。まぁ1時間座りっぱなしで回すって状況は、実走ではありえないでしょうしこれはしょうがないかな。

お外で実走

それではお外で実走です。新パーツで初乗りのワクワク感。50kmほどを平地中心で走って乗り心地を確かめます。

乗り始めて感じるのは、やはり股下への圧の高まりですね。ノーズ部分の幅が狭まったのと、中央の溝のせいで尻から股下に接触している面積が小さくなったせい。これはローラーで乗った時に感じた通りです。ただし痛くて乗ってられないわけではなく、しっかりペダルに体重をのせて走れば問題ないレベル。それに信号やらで停車しなくてはならないし、ダンシングも入れるので股下が痺れるまでには至りません。

それとダンシング時の左右への振りが軽くなったか?以前のサドルから比べて50gくらい軽くなりましたから影響がない訳ではないですが、50gの差を感じ取れるほど私敏感ではないので気のせいかなぁ?

あと尻の収まる位置が限定されますね。以前のサドルは後ろが跳ね上がっているだけでほぼ平らな形状だったので、上り坂では前の方に座ったり状況によって座る位置を変えていたのですが、新しいサドルは緩やかなS字形状なので、座る位置を前にずらしても収まりが悪くて自然とS字の真ん中に戻ってきてしまいますね。乗り方が変わってきてしまうので、これは慣れるまで時間がかかりそうです。

今回は50㎞を2時間ほどかけて走ったのですが、私の脚力だと後半にだれてくる。だれてきて速度も落ちてきて、アップライトな体勢で乗る時間が増えてくる。そうなるとペダルよりもサドルに体重がのるようになってきて、だんだん尻が痛くなってくるな。どこか一部が痛くなるわけではなく、サドルに接している部分全体がじんわり痛くなってくるのでセッティングはあってると思う。要はしっかりペダルに体重のせて走れってことですね。

まぁこれは買う前から予想はしていた。だいたいサドルの名前にレーシングって入っとるからね。なので想定内ではあるけれど、まるでサドルに「おいお前、しっかりこげや!」と促されるようなバイクに変身しました。少なくともゆるポタバイクではないな。

今まで完成車についてきたサドルを使い続けてきて、ロードバイクのサドルってそういうものだと思い続けてましたが、サドルの形状によって乗り心地や走り方も変わってきてしまうし、思ってたよりも尻から受ける情報って大きいものだったんだな。サドル探しの旅に出る人の気持ちがちょっとわかったよ。

そんでこのサドルが私に合うかですが、これからじっくり時間をかけて確かめていきたいと思います。本来は自分に合わせてパーツを選ぶものですが、まぁ私はお金の余裕がないですので意地でもこれから数年はこいつを使い続けていくことにはなるでしょうけど。