ひとりでできるかな?ボトムブラケット交換(外す編)

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唯一の手つかずの場所

私は整備は全て自分でやっております。雪の時期には完バラシしてオーバーホールも自分でしてます。ただしその中で唯一手つかずの部分がありました。

ボトムブラケット!!

私のロードバイクのボトムブラケットは、シマノのプレスフィットBB86にクランクはホローテックⅡです。ボトムブラケットって各社の規格が乱立していてそもそも自分のバイクのBB規格がわからんとか、つけ外しに専用の工具が必要だったりするので、ここだけはショップにお願いしている方も多いのではないでしょうかね。

そんなボトムブラケットですが、去年のオーバーホール時にチェーンを外した状態でクランクを回してみて、やけに回転が渋いなぁと思っていたのですよ。これはボトムブラケットが劣化しているのか?シマノのボトムブラケットは、分解してグリスの入れ替えとか基本出来ないからなぁ。そもそも初期の回転がどの程度なのか知らんしな。まぁシマノのボトムブラケットは新品でも回転が渋いらしいし、ゴリゴリしてないからこんなもんなのだろうとその時はスルー。

そして今年の夏。暑くて外走る気にならんし、やることないし、ボトムブラケットの交換でもするかなと。乗り始めて3年10ヶ月、走行距離だいたい1万㎞くらい。未知の部分をいじりたいだけです。劣化してるかどうかは、外した後に分解して検証してみましょうかね。

専用工具が必要

さて、プレスフィットボトムブラケットを外すには専用の工具が必要です。

シマノの純正だとこれ。めったに使わん割にはけっこうお高くて6千円オーバーです。

安いのだと先割れパイプみたいなのもある。結局両方ともボトムブラケットの内側に引っ掛けてハンマーで叩き出す方式。ハンマーでガツガツ叩き出すとかフレームに悪そうで正直怖いです。それと取付にも別の工具が必要になります。シマノ純正だと合わせて1万円オーバーですね。

なので私が選んだのはこちらの工具。叩き出し方式ではなく、ボルトを締め付けていくとじわじわと外れていく方式です。さらに取付もこの工具で済むはずなので一石二鳥。まぁ私は結局取付には使いませんでしたがね。BB86、BB90、BB​​92、BB30に対応してるらしい。数字が違うと何が違うのかわかる?この規格の乱立がボトムブラケットを分かりづらくしている。

ボトムブラケット工具
ボトムブラケット工具

いずれ使うものと思っていましたので、アマゾンのアウトレット品で小安くゲットしておきました。2,500円くらいだった。上の写真にはありませんが六角レンチも付属してきます。ビニール袋に小分けされて小さい段ボール箱に詰め込まれてきました。ケースとかないので次使う時まで無くさないようにしなきゃな。

ここから先はこの工具を使ったボトムブラケットの外し方なので、他の工具の方は自分で頑張ってください。

ボトムブラケット外そう

はい、ではボトムブラケット外していきましょう。

工具に付属してきたQRコードを読み込むと、マニュアルとユーチューブの動画が見れます。ただし英語のマニュアルは読み取れませんでしたし、動画の方は細かい説明はなく何やってるかよくわかりませんでした。なので中国語のマニュアルの図解を見ながら探り探り作業を進めました。

それとシマノのディーラーズマニュアルも見ておきましょう。こちらクランクとボトムブラケットのマニュアルです。https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RAFC001/DM-RAFC001-04-JPN.pdf

うちみたいなサイトよりもまずは公式のマニュアルを読むべし。

んでさっそく写真ないですがチェーンは外してあります。チェーンをフロントインナーの内側に落として作業すればできないことはないでしょうが、邪魔だしフレームにあたって傷が入りそうだしね。

まずは左クランクのボルトを2本外す。

ボルトを外すと外れ止めプレートも外せる。これ向きがあるから要注意。マニュアルだとどっち向きで取り付けるのかわかりずらいんだよなぁ。(写真撮り忘れたので別日の写真で補足)

クランク軸のキャップを専用工具(TL-FC16)で外す。左に回す。

by カエレバ

いちいち専用工具が必要なのがうざったいです。

キャップを外せば左クランクも外せるようになる。

左クランクがすぽっと外れます。

クランク軸をプラスチックハンマーでコンコン叩いていくと、右クランクごとずっぽし抜けます。個体差でしょうか?結構固いんだよな。プラスチックハンマーは百均で買ったやつ。

クランクは外れたのでいよいよボトムブラケットを外していきます。まずはこいつ。似たようなのが2つありますが小さい方です。2つの部品を輪ゴムで連結してある。

なので折り曲げて狭いボトムブラケットの内側に入れることができます。

次はこの黒棒。

反対側から先ほどの折れ曲がる部品の内側に、黒棒の細い部分を差し込む。

続いてこの長いボルトを、

反対側から黒棒の中に通す。

フチに段差のある黒でっかい輪っか。表裏で微妙に形が違うので、今から引き抜くボトムブラケットのフチに被らず、かつフレームに対して安定する面をあてがう。ボトムブラケットを引き抜くときにフレームに対して圧がかかる部分なので重要ですね。

最後に一番でっかいこれをボルトに手回しでねじ込んでいく。

段差のある輪っかがボトムブラケットからずれてないか確認してセット完了。

反対側からボルトを締めあげていくとボトムブラケットが外れる...はず。ここまで中国語のマニュアルの図解を見て探り探りだったので確証はない。ボルト締めあげていったらフレームがバキッと逝くなんてことになったら私本気で泣いちゃうので、じんわり少しずつ締めあげていきます。すごい怖い。叩き出すのはフレームに悪そうで怖いからこの工具を選んだはずですが、じわじわ締めあげていくのも怖いのには変わりなかったわ。

ちょっと締めては外して確認してみる。おっ!ちょっと隙間が空いてきてる。やり方は間違っていなかったようです。再びセットして締めあげていきます。

左側のボトムブラケットが外れました。叩き出しの場合は破損する場合もあるようで再利用はしない方が良いようですが、こちらの工具なら無傷で取り外せますね。まぁ新しいの用意してあるので使いませんが。あとでどのくらい劣化しているのか分解してみよう。

続いて右側をといじっていたらインナーカバーもぽろっと外れた。

右側も先ほどと同様にセットしてボルトを締めあげていくと、

右側も無事に外れました。ふぅ~余裕だったぜ。たっぷり2時間はかかったけどな!

次回、ひとりでできるかな?ボトムブラケット交換(取り付け編)に続く