外でなかなか乗れない冬場にオーバーホールをしている人が多いでしょう。私もこの時期に完バラシしてオーバーホールするんですが、いっぺんにやると時間かかるし飽きるんですよね。ちょっと前にスプロケットを大型化してリアディレイラーも交換した時に、ワイヤー類やシフト周りはメンテ済み。ホイールもサイクルトレーナー用に使っていなかったキシリウムを装着しているので、メインのレーシング3はグリスアップを済ましてある。今年は完バラシするほどでもないなぁ。今年は分散メンテでいいかな、とか考えていてふと気が付いた。
おれ一回もペダルのメンテしてなくね?
ペダル自体はクランクから外したことはある。で、ペダルをばらすために19㎜のメガネレンチが必要でそれが手元になくって、また今度とか思っていてほったらかし。3年ちょっとはノーメンテでここまで来てしまった。まぁ不具合は出ていないんですがこれは絶対よろしくない。ちゃんとやっときましょうペダルメンテ。3年ほったらかしだとどうなっているのかな?
私が使っているのは LOOK KEO2 MAX です。まずはクランクからペダルを外す。
ペダルって左右でネジの切ってある方向が違うので、どっちに回せば外れるのか毎回わからなくなります。使うのは8㎜の六角レンチ。右のペダルは正ネジなので、この状態だとペダルの軸が左に回ると緩む。
左のペダルは逆ネジなのでペダルの軸が右に回ると緩むんですが、クランクを裏から見ている状態だと左に回すと緩む。ややこしい。
さらにはペダルってたいがいカッチカッチに締まっていてなかなか外れなくって、「あれ?こっちに回すのであってるよな?」って不安になりません?
右が正ネジ。左は逆ネジ。
そんで今回は右はすんなり外れたのだが、左がカッチカチで外れない。急に緩んで工具でフレーム傷つけたり怪我したりするのが怖いので、左クランクを外してしまう。
やったことない人は(過去記事:一人でできるもん チェーンリング交換)を見てみてね。
持っててよかった鉄パイプ。家をセルフリノベしていてね、鉄筋を曲げるのに使ったのよ。ホームセンターで数百円で売ってます。六角レンチを延長してペダルを足で踏んずけながら、じんわり力を加えていくとあっさりと外れました。
ペダルからシャフトを外します。19㎜のメガネレンチをここにかけて、右ペダルは右回し、左ペダルは左回しで外れます。
右は逆ネジ。左は正ネジ。ややこしや。
それでは3年3か月ノーメンテのペダルの中身はどうなっておりますか...
おーっ!きれいじゃん。錆びもないしグリスもきれいなもんですな。
本体の中のグリスもぬぐってやってクリーニング。奥の方のベアリングも異常なし。
右はね...
こちらが左側。ぎゃーっ!!錆びとる。メガネレンチかけた時になんか緩いなとは思ったんですよ。浸水してました。
錆びてるのはペダル内側のシールドベアリング。ただし回転を確かめてみるとゴロゴロ感はないので、錆びたのはシールドベアリングの外側だけ。助かったぜ!
ペダル外側のベアリングは本体の奥の方にあります。こちらはシールドされていないので、内側から浸入した水が奥の方にまで入り込んだらアウトなんでしょうがそちらは無事でした。
汚れたグリスはぬぐってやって新たにグリスを薄く塗る。あんまりこってり塗りたくると回転が悪くなって、クリートキャッチしずらい方向でペダルが止まってしまいますよ。私はこの後やり直すことになりましたもん。
シャフトを戻してメガネレンチで締める。ここのネジは樹脂製なのであんまりきつく締めるとパキッと行くと思うので、ほどほどに締める。
ついでに可動部分と、バネ調整のネジ部分にオイルを吹いてあげる。
最後にネジ部分にグリスを塗ってクランクに戻す。クランクのネジ山とシャフトがなかなかかみ合わずイライラしますが、無理にねじ込んでネジ山つぶさないようにね。
簡単。ペダル外すのに手間取ったくらいで、実に簡単でしたな。工具買ってきてさっさとやれって話です。やらなければ部品が錆びていらぬ出費を強いられることになりますからね。
次やる時にはまたどっちに回せばペダルが外れるのか忘れてるんだろうなぁ...