スポーク交換準備
ひとつ前の記事(過去記事:レーシング3のスポークが折れました)で書いた通り、レーシング3のスポークが折れました。なので修理しなければならないのですが、こいつは海外自転車系通販で安く手に入れたやつです。こんな時だけ実店舗に持ち込むのもなんですし、すべて自分でメンテナンスしたい人間なので今回も自分で修理しましょう。
まずは交換するスポークを手に入れます。以前にレーシング3のベアリングを錆びさせて(過去記事:RACING3 後輪のベアリングが錆びてたんじゃ編)玉押しを購入したCOG’Sのネットショップから今回も購入します。まずはスペアパーツの型番を調べるためにフルクラムのHPにとんでスペアパーツカタログを探したのですが、見当たらない。以前はあったのになんでよ?どこいったのよ?型番わからんと注文できないでしょうが。
追記:後から見つけてきた レーシング3 17C のパーツの品番とハブの展開図。
どうしようかとCOG’Sさんのスポーク注文ページを見ていたら、品番の項目に「R3-118 リア右側(17C)」とある。私のレーシング3はリム内幅17Cで、折れたスポークはリア右側なのでたぶんこれじゃろ。ポチっと注文。3日で届いた。4本セット(ニップル付き)で2,988円。ぐぬぬぬぅ、玉押しもそうでしたがスポークさんも結構お高いのね。
その他に用意したのは、先っぽの平べったいヤットコにビニールテープ巻いたやつ(私のお仕事道具から)、ニップルレンチ(クロスバイク用に持ってたやつ)、スポークの張力測るやつ(結局使わなかった)。
初めてのスポーク交換
まずは折れたスポークをニップルから抜きます。ニップルはこのまま使いまわすのでリムの中に落っことさないように上側の位置で。ニップルをリムの中に落としちゃうと、専用の工具と磁石とか使ってニップル穴まで誘導しなくちゃならないみたいなんで面倒なことになります。
新たに調達したスポークをニップルに差し込んで手回しで締めていく。この時スポークに目印のためにテープでも巻いておくといいよ。振れが直ってくるとどのスポークが交換したやつなのかわからなくなります。
よきところでスポークの頭をハブ側のここにはめ込む。
さらに締めていく。ネジ山見えなくなるくらいまでは手回しでいける。
この時点ではリムブレーキ開放状態でもブレーキシューに触れてる状態。5~10㎜くらいは振れてますね。
ここからニップルレンチ登場。3.2㎜だとピッタリすぎてはめるのちょっときつい、3.3㎜が程よかった。ニップルレンチで四分の一回転ずつ締めていいく。締めるたびに振れを確認して、また締める。
締めていくんですがここで問題発生。スポークが供回りして捻じれます。ニップルにオイルをひと吹きしてましたが供回りは防げません。捻じれを防ぐためにヤットコを用意したんですが、このニップルレンチの形状だとヤットコでスポークを挟めるのはニップルから5cmほど離れた場所です。この5㎝の距離でもスポークが捻じれてしまいます。
クロスバイクなんかはスポーク本数が多くて張力が緩めなので、振れ取り時に供回りなんておきませんでしたが、ロードバイクのホイールはスポーク本数は少ないし張力も高めなので供回りは避けられないようですね。
こんなやつでスポークを固定して、
薄いタイプのニップルレンチで横から締めるのがよさげ。
スポークの平たい部分は厚さ1㎜、ニップルは3.2~3.3㎜くらいで誤差はある。パークツールのこのレンチなら3.23㎜なので多分使えるんじゃなかろうか?でも結構お高いのね。(そのうち買って試してみます)
仕方ないのでニップルをちょっと回してはヤットコで捻じれを直すを繰り返しながら、地道に振れを直していく。振れを取ってはホイールを回してブレーキシューとの隙間が均等になるように繰り返していく。
直った!
実走
ではひとっ走りしても問題ないか確かめてきましょう。
ひとまず10㎞ほど走ってから振れが出ていないか確かめる。問題なし。
一からホイールを組むときはなじみを出したり、走っては振れ取りをしたりを繰り返すみたいですが、今回はスポーク1本交換しただけですからそこまで心配しなくてもいいかな。
そのまま30㎞走って帰宅。再度振れが出ていないか確かめるが問題なし。
直った。完全に直ったよ!
まとめ
今回は初のスポーク交換でした。自分でできるのかちょっと心配でしたが、何とか交換して振れもとることができました。
重要なのは必要なスペアパーツと工具を用意することですかね。スポークの捻じれ対策は必要です。ちゃんとした工具を用意するべきだなと思いました。
あとスポーク折れた後に無理して乗らなかったのも良かったんじゃないかと思う。無理して乗ってたら別の箇所に負担がかかって、振れが悪化していたかもしれませんからね。家が近くてよかった。