私は貧弱です。坂道がつらいです。
新車でロードバイク買った時にはフロントのチェーンリングは52-36Tのリアスプロケットは11-30Tでしたが、乗り始めて1年でチェーンリングを52-36Tから50-34Tに交換済みです。(過去記事:一人でできるもん チェーンリング交換)フロントのチェーンリングをコンパクトにすることで、ギヤ比を全体的に軽くして楽しく乗っておりました。
でもね、まだ足りないのよね。
50㎞程度のライドなら良いのですが、100㎞オーバーのロングライドなんかで後半に激坂が現れた時の絶望。それに私、右ヒザがすぐに痛い痛い病にかかっております。去年に2泊3日で能登半島ライド(過去記事:ぐるっと能登半島ライド 3日目 和倉温泉~氷見)に行った時には、3日目は膝が痛くて楽しむ余裕がありませんでした。
なのでもうちょっとヒザにやさしいロードバイクに改造してやりたいと思います。チェーンリングはすでにコンパクトに交換してあるので、今回はリアのスプロケットの最大歯数が大きいやつに交換してやりましょう。
んで、ここで問題なのはリアディレイラーです。現在使っているリアディレイラーは105のR7000系ショートゲージのディレイラーで対応できるスプロケットの最大歯数は30Tまでです。スプロケットをさらに大きくしてやるには、ディレイラーもロングケージのやつに交換してやらないといけません。ぐぬぬぅ...金かかるぅ。
まぁしゃーないなと、ネット上で105のR7000系のロングケージ版とスプロケットを物色し始めたんですが、コロナ禍での自転車需要の増加やらロックダウンで製造が滞ったりで、かなりの品薄状態のようです。
ネットだけでやっているようなショップは数か月待ちの状態ですね。散々さまよった挙句ワイズロード のオンラインショップで買いました。ワイズロードは実店舗が多数ある大手の自転車ショップなので、在庫は豊富なようで助かりました。SSがショートケージでGSがロングケージ。シマノ的にはGSはミディアムケージのようですが。
スプロケットは11-32Tのやつにしました。こちらもワイズロード で購入。本当は11-34Tの CS-HG700-11 にしようと思っていたんですが、32Tの方が割引されていて安かったので、つられてこっちを買ってしまった。リアディレイラーが\4,970、スプロケットが\4,772、初回500ポイント割引もきいて合計\9,242でした。
さらにスプロケットが大きくなってディレイラーもロングケージになることで、チェーンの長さも変わってきますのでチェーンも交換ですね。
チェーンも105グレードのCN-HG601-11です。これは値上がり前にストックとして買っておいたやつ。
ではいらんものは外していきましょう。
チェーンをカット。チェーンチェッカーで測ってみるとぼちぼち交換のタイミングでしたからちょうどよかった。走行距離7,500㎞ほどでした。
ショートケージのリアディレイラーもお役御免。乗り始めて10日くらいでやらかした立ちごけにも耐えて、頑張っていただきました。これどうしようかね?中古で売りに出すにも立ちごけした傷物なんていらんだろうし、スペアパーツとして保管しておきますかね。
ここで疑問。シフトケーブルはそのまま使おうかと思っていたんですが、長さ微妙に変わってくるのか?交換しなきゃダメか?そういや前回オーバーホールしてからもう1年半は経ってるな。コロナの影響でロングライドできなかったり、今年の冬は雪が多かったせいもありで走行距離は激少ななのでケーブルはきれいなもんなんですが、ハンドル周りのケーブルの取り回しも改善したいのでついでに交換しておくか。となるとバーテープも剥がさなきゃならんのでバーテープも交換か。
なので前後シフトケーブルを外して、さらにバーテープも剥がす。
ブレーキケーブルもついでにチェック。ちょーきれいだわ。ブレーキケーブルはグリス塗りなおしてそのまま使おう。
っと思ったけどケーブル用の柔らかグリス持ってない。代わりRESPOのチタンスプレーで代用。これ、糸引くようなトロミのある面白オイルです。通常のオイルに比べて流れにくいのでケーブルグリスの代わりになるでしょう。ちょっとお高いですけどね。今調べたら生産中止になっちゃってますね。
ブレーキケーブル外したならば、ついでにヘッドチューブのベアリングも見てあげましょうかね。前回のオーバーホールの時にタイヤに近い下側のベアリングを交換したんですよね(過去記事:今度こそヘッドチューブのベアリングをなんとかする)、ゴリゴリに錆びさせたので。タイヤに近いのでどうしても錆びやすいんですよね。新品のベアリングを錆びさせないように今度はちょくちょく様子を見てやろうと心に誓ったのですが...うん、またほったらかしにしてしまってたよね。
その結果がこれ。透明感のある黄色のシマノプレミアムグリスが真っ黒。
シールをパカッ!うおっ!?中も真っ黒。前回錆びさせた時は茶色だったんですが、今回は黒。回転させてみると3球くらいシャリシャリしてる感覚が。
チェーンディグリーザーを注ぎ込んで黒い汁がでなくなるまで何度もクリーニング。その後、食器用洗剤と水でジャブジャブ洗って夏の日向で乾燥。不思議とシャリシャリ感がなくなった。球が欠けた破片が洗い流されたのかなぁ?
新たにグリスをみっちり補充して元に戻してしばらく様子を見ましょう。サクッと新しいベアリングに交換してあげてい所なんですけど、結構いい値段するんですよね。
スプロケットとリアディレイラーを交換し始めたんですけど、これはもはやオーバーホールですね。
やっとこさスプロケット交換。新品と見比べてみると刃の側面のチェーンがあたる部分なんかがすり減ったりしてます。地味に変速に影響してくるんでしょうね。でも走行距離7,500㎞でまだ使える。クリーニングして保管しておきましょう。
新品のスプロケットを取り付け。これで最大歯数が30Tから32Tに変更されました。たった2T差なんですがこれがどの程度走りに影響してくるのか楽しみです。
こちらも新品のロングケージのリアディレイラーを取り付け。リア周りが光り輝いていて気持ちがよろしい。
追記:この時リアディレイラーの取り付け方を間違っているのですが、すべてが終わって最終チェックの時点まで気が付きませんでした。
そして毎回やるころにはすっかりやり方を忘れているディレイラー調整。何か特別なやり方を知っているわけでもなく、ただただシマノのディーラーズマニュアルを見てその通りにやるだけ。
SHIMANO マニュアル&技術資料 https://si.shimano.com/#/ で検索。
私の 105 R7000 リアディレイラーのマニュアルは DM-RARD001-04 ですね。
私も初心者なのでみんなマニュアルみて頑張ってね。「後方から見て、ガイドプーリが最小スプロケットの外側の線の上にくるように調整」って微妙過ぎて超難しくない?目の位置がちょっとずれただけで変わってくるし。
シフトケーブルは前後とも張り替え。
使うのは買い置きしてあったオプティスリックケーブルセット。105にはこれで十分でしょ。ブラケット周りのマニュアルは DM-RACBR01-03 ですね。マニュアルはデュラ、アルテ、105と共通だったり、ケーブルセットによって付属するアウターキャップの種類が違ったりするのでややこしいところです。初めてケーブルまわりいじった時には、「ノーズ付きアウターキャップなんかねえよ、どうするんだ?」ってなりました。
ケーブルを通し終わったのでテープでハンドルに固定。テープは100均で買ったやつ。バーテープは最後にやる。
チェーンも交換。チェーンはリヤディレイラーのマニュアル DM-RARD001-04 にのってます。今まではリンクピンでしたが今回はKMCのミッシングリンクを使ってみる。ミッシングリンクの分を考えてチェーンの長さを決めること。私はこの後リヤディレイラーの調整時に気づきました。だってチェーン交換するの初めてなんだもん。
フロントディレイラーのマニュアルは DM-RAFD001-05 ですね。ここでトラブル発生。シフトケーブルをとめるボルトが締めても締めても永遠に回り続ける。なんじゃこらい?
うっわ!ボルトが刺さる側のネジ山なめとるじゃないか。ちゃんとトルクレンチ使ってたよ。ボルト斜めに入ってたんか?やってもうた。このパーツはどうもアルミっぽいのでボルトよりも柔らかくて、気を付けてないとやってしまう部分のようです。これはどうしようもないので交換です。
フロントディレイラーの展開図から品番を調べる。品番 Y2C098010。
ケーブルとめるボルト周りのスモールパーツがセットになってます。シマノの良い所はこういったスモールパーツが簡単に手に入るところですよね。
リヤディレイラーのマニュアルは DM-RARD001-04 です。このノーズカバーって最初にこの穴に突っ込んどけばいいんだっけ?マニュアル見てもよくわからん。
仕上げにバーテープを巻き巻き。
今回はフィジークの TEMPO マイクロテックス ボンドカッシュ クラシック(3mm厚)。私筋力が足りなくてどうしてもハンドルに体重かかり気味になってしまうのでいちばん厚みのある3㎜で、見た目はフェイクレザーな感じですがスルスルし過ぎず程よいグリップ感のクラシックを。
握った感じは...太くなったな。3㎜はやりすぎだったか?ちょっと違和感。まぁすぐになれるでしょう。それよりもブラケットカバーが汚いですね。ブラケットカバーって皆さんどうやって掃除してるんですかね?水拭き?私はほったらかしでした。もうすぐ乗り始めて3年ですし、そろそろ交換してやらねばな。
はい終了!!
スプロケットとリヤディレイラーの交換だけのつもりで始めましたが、もうほぼオーバーホールになってしまいました。すき間の時間でちょこちょこ進めたり、やっちまったパーツを取り寄せたりで結果たっぷり2週間かかりました。
それでは実走して走りがどのように変わったのか確かめてみましょう。
つづく...
スプロケット32Tを導入したので実走しよう編 に続く...