偽りのサイクル 堕ちた英雄 ランス・アームストロング

レビュー
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最近読んだ本。「偽りのサイクル 堕ちた英雄 ランス・アームストロング」

癌に侵されながらも病魔に打ち勝ち奇跡的な復活をして、1999年から2005年にかけてツールドフランス7連覇の偉業を成し遂げたランス・アームストロング。ドーピングを積極的に活用してロードレース界の絶対的トップに駆け上がっていきつつも、結局はランスに協力していた関係者の告白により転落していくノンフィクションです。

私は自転車に興味を持ったのはここ2~3年でして、ランス・アームストロングが活躍していた頃を知りませんし、ドーピング騒動も全く知らずで名前を聞いたことがある程度でした。なのでこの本を読んで大変驚きました。ランス本人だけでなくチームメイト、監督、チームスタッフ、医者、家族とかなり組織的にドーピングが行われていた様が描かれており、まるでフィクション小説を読んでいる気分でした。下手な小説よりよっぽど面白いですよ。

私がこの本を読んでいる最中にも作中に出てくる禁止薬物で出場停止になった選手が立て続けに2人出てきたりで、ロードレース界ではいまだにドーピングが根絶できているとは言えないようですね。

長年の膨大な取材から書かれているようで500ページ近いごっつい本で、今年の長すぎるゴールデンウィークに読むにはちょうど良いかと。2014年出版ですのでもう書店ではなかなか見かけないかと思います。私は図書館で借りました。