もうすぐ1年
私がロードバイクに乗り始めてもうすぐ1年。
その人生で初めてのロードバイクがCANYONです。CANYONは代理店や販売店を通さずにユーザーが直接CANYONのホームページから購入することで、お安く自転車が手にはいるドイツの自転車メーカーです。段ボール箱に梱包された自転車が、ドイツから直接自宅に配送されてきます。トラブル時にはいろいろ面倒を見てくれるショップで買うのに比べて、基本自分で整備をしていくことになるちょっと特殊なメーカーですね。そんなバイクを選んだ私の1年間を、過去の記事とともに振り返ってみたいと思います。
私の自転車歴
私の自転車歴はクロスバイクが3年、ロードバイクが1年です。2016年の9月からクロスバイクを先に2年間乗っていて、2018年の10月末に初ロードバイク購入です。
クロスバイクはTREK FX3でして、TREKを扱っているショップで購入しました。クロスバイクを受け取った時に、「1か月したら初期点検に来てくださいね」と言われましたがそれ以来行っていません。かといって点検しなかったというわけではなく、点検も整備も自分でやり始めたからです。乗るだけでなく整備やチューンナップするのも趣味のうちでして、その後はハンドルとシートポストをカーボンに交換したり、コラムカット、ハブのグリスアップ、ペダル交換、ケーブルの張替え、フロントシングル化と楽しくバラしては組み立ててきました。おかげで自転車の基本的な構造が学べましたし、その2年の間いろいろ調べるうちに自然とロードバイクの知識も上がってきていました。
こいつで都内から牛久観音見に行ったり、筑波山まで行ったりしたなぁ。
初ロードバイクでいきなりCANYON?整備できるのか?普通ならばやめとけとなる所ですが、私にはまったく無理なこととは思いませんでした。
なんでキャニオン?
前述したようにCANYONはちょっと特殊なメーカーでして、普通にショップで別のバイクを購入してもいいわけなんですが、なぜCANYONのロードバイクだったの?
初のロードバイクを買うにあたっての私の条件ですが、「安くカーボンのロードバイクが欲しい」でした。当たり前?そうでもないでしょう。びっくりするような値段のメーカーのバイクを好んでいる方もたくさんいらっしゃるでしょうし。
クロスバイクがアルミフレームにカーボンフォークだったので、フルカーボンのロードバイクに乗ってみたかったんですよ。ただしお金の余裕はない。それとメーカーに関してはそれほどこだわりはありませんでした。なのでカーボンの最安クラスを調べていって引っ掛かったのがCANYONでした。
CANYONの安さは理由がはっきりしていて、通常はメーカーと客との間にある代理店と販売店を通さずに直接販売しているからです。ブレーキやクランクでケチったりせず、シマノやカンパでコンポをそろえているのも好感が持てました。それにCANYONのトップモデルはプロも使用しているので、それ大丈夫?ってメーカーではないので安心です。
また専用パーツなどをCANYONのホームページから注文できるのも助かる所です。どのメーカーのバイクもどこかしらに専用パーツが使われていますよね。シートクランプ、ヘッドパーツ、ディレイラーハンガーなどです。バイクショップってほぼ都市部に集中していて、身近な場所にあるとは限りませんよね。私は今後も引っ越しをする予定なので、バイクを買って馴染みのショップを作っても遠くに引っ越してしまう可能性が高いです。自分でトラブル時にも整備できるならば、自宅にパーツが届いてくれるのはありがたいです。実際に乗り始めて2週間ほどで立ちごけしまして、ディレイラーハンガーを注文することになりました。
2018年はUCIのロードレースでディスクブレーキが全面解禁された年です。トップモデルからエントリーモデルまで、各社ディスクブレーキモデルを本格的に投入してきた年でもありました。新たにロードバイクを購入する方は迷った年でもあったと思いますが、私はリムブレーキモデルを購入しました。理由はワイヤー引きブレーキの方がメンテナンスが簡単そうだったから。ハンドル周りに違いはありますが、ワイヤー引きならばクロスバイクで経験済みですからね。それにディスクブレーキのメンテナンス情報もまだ少なかったのですよ。雨に濡れるような日にはなるべく走りませんから、リムブレーキで必要十分でした。それにディスクブレーキは数万円お高いですし(こっちが本音)。
上記の理由で選んだのが CANYON Ultimate CF SL 7.0 2019 でした。カーボン製でレース向きのオールラウンダーでは最安モデルです。一年たった今でもかっこよろしい。
購入から現在まで
ここからは購入から現在まで、トラブルやら整備歴を過去記事とともに振り返っていきます。
まずは購入編です。過去記事:CANYONロードバイクをポチッと購入
初めての海外通販、ずっとほしかったロードバイク購入、人生で2番目に高い買い物でドキドキでした。私は東京に住んでいたので2018モデルには触れる機会があったのですが、その後石川県に引っ越したので購入した2019モデルには試乗しておりません。ぱっと見でカラーリングが変更になったのと、シートクランプがフレーム内蔵式になってスッキリしただけだったので(実際はもっと変更があったかもしれません)販売開始とともに飛びつきました。CANYONの一番のネックは実車に試乗する機会が少ない点でしょうね。あっても大都市でのサイクルイベントや試乗会です。地方に住んでいるとなかなか難しいですよね。11月のサイクルモード幕張メッセで試乗できるみたいですよ。
新車到着と組み立て編。過去記事:新車到着
購入から10日ほどで前輪、シートポスト、ハンドルが外された状態で箱詰めされて送られてきました。これを自分で組み立てられないようなら今後も苦労するでしょうから、ショップで別のバイクを買う方がよろしいかと思います。日頃自分で自転車をいじっている方ならば楽勝です。
立ちごけ編。過去記事:立ちごけからの
みんなやるよね立ちごけ。私はそうならないように事前にクロスバイクでビンディングペダルの練習をしていましたが、やはりロードバイクとは勝手が違います。狭い道を低速でUターンしようとしてふらつき、ペダルから足が離れずに右に倒れ込みました。新車到着から2週間足らずでブラケットとリヤディレイラーに傷をつけて、ディレイラーハンガーを曲げてしまいました。
ディレイラーハンガー交換編。過去記事:ディレイラーハンガー交換
やってしまったディレイラーハンガーを自分で交換です。ディレイラーハンガーはCANYONのホームページから注文。どれを注文したらよいのか迷ったのでお問い合わせフォームから問合せしましたが、翌日には返信がありレスポンスは良いですね。もちろん日本語です。ただし在庫がなくて2週間待たされました。在庫補充されてから注文して3日でドイツから届きました。在庫があれば早いけども、送料は2,100円です。もう少しゆっくりでもいいから安くならんかね?初めてのディレイラーハンガー交換でしたが余裕でした。
ブレーキ左右入れ替え編。過去記事なし
ドイツ車のCANYONですが、日本への輸出車のブレーキは右フロントの左リアに変更してあります。私左利きなのでフロントは左がいいのです。自分で左右のブレーキを組み替えたのですが、記事にはしてなかったわ。
コラムカット編。過去記事:コラムカット(仮)
足みじか星人の私は、ハンドルとサドルの落差を求めていくとハンドル位置が下がっていって、しまいにはステムの上にスペーサーが山盛りになります。クロスバイクのアルミコラムカットなら経験済みでしたし、素材は違えどもやる事はたいして変わりません。ロードバイクのカーボンコラムカットも当然自分でやりました。
シートクランプのボルト穴問題。過去記事:PB SWISS TOOLS PB 470 バイクツールセット
2019モデル発売時に、シートクランプがフレームに内蔵されスッキリしてカッコよくなったと喜び勇んで飛びついたのですが、問題はボルト穴の位置ですよ。リアブレーキが固定してあるブリッジ付近の狭苦しい所にあるのです。穴をあけても剛性の確保できる場所に持ってきたんでしょうが、この狭い所にもってくるとは。おかげで手持ちの携帯用工具では調整できません。めったに出先で調整することはありませんが、このフレームで唯一不満に感じた点ですね。記事の最後に追記してあります。
ヘッドチューブのベアリング編。過去記事:ヘッドチューブのベアリングを何とかする
コラムカットの時に見つけてしまった、ヘッドチューブのシールドベアリングが錆びているんじゃ問題。シールを開けてみたらやっぱ錆びていたのよね。とりあえずクリーニングして新しいグリスを補填しておいて様子見にしましたが、遅かれ早かれ交換ですね。来月辺りにオーバーホールしようと思っているので、その時に交換かなぁ。追記:その後自分でオーバーホールついでに交換いたしました(過去記事:今度こそヘッドチューブのベアリングを何とかする)
チェーンリング交換編。過去記事:一人でできるもん チェーンリング交換
私の購入した Ultimate CF SL 7.0 ですが、初期ギヤはフロント52-36Tのリア11-30Tです。貧弱な私のあんよに合わせるために、チェーンリングを交換してみました。クランク外すの大変でしたね。
ロードバイクにはどれだけお金がかかる編。過去記事:ロードバイク1年目の家計簿
ロードバイクを購入して1年たちましたが、車体購入費以外にもウェア、工具、消耗品、補給食、輪行費用と必要なものは多岐にわたります。非常に恐ろしいのですが1年間でロードバイクにつぎ込んだ費用を計算してみました。こんなにお金を使っていたとは...
どう?買いますか?
購入前のバイク選定から購入過程、新車到着、整備チューンナップ歴の1年を振り返ってみましたがどうでしたでしょうか。CANYONは他のメーカーとは勝手がずいぶんと違うため、気になっていても購入するかちゅうちょしている方も多いのではないでしょうか。そんな方の参考になればと過去の記事をまとめてみました。
無謀にも初ロードバイクでCANYONを購入しましたが、シマノのコンポマニュアルを読むのが好き、慎重な性格、全部自分でやってみたい、整備も趣味のうちなど私には合っていたため全て楽しくやっております。整備ができない人でも持ち込みOKなショップに頼む手もありますが、私は気が小さいのでこいつを持ち込むのは気が引けてしまいますね。そこまでするならそのショップで別のバイクを買った方が、うまくお付き合いしていけるのではないでしょうか。CANYONはやはり整備が自分でできる人に薦めたいですね。