使っているフロントライトが寿命

私の使っているフロントライトは LEZYNE MACRO DRIVE 1100XL です。
使い始めてもう6年です。ここ2年はバッテリーの減りが早いなと感じておりましたが、最近は7段階のモード切替があるはずが2段階しか切り替わらないし、バッテリー残量表示のランプが見たことのない色で光り出すしで、もう限界ですね。買い換えましょう。
新ライト選考
私の新しいライトの条件は、
- 400ルーメンで4時間以上の点灯
- 歩行者・対向車が眩しくない配光
この2点だけです。この2点だけなんですが、選ぶのに結構苦戦しました。
特にこだわったのが配光の方でして、今まで使っていたレザインのライトは上下左右の広範囲に光を照射するタイプのライトでして(過去記事:超ワイドな配光 LEZYNE MACRO DRIVE 1100XL)、明るさを控えめにしても対向車からパッシングされたりしちゃってました。なのでレンズの上側3分の1の範囲に黒テープを貼ったうえでなるべく下側に向けて使ってました。せっかくの明るさを生かし切れていない状態です。
なのでライトの配光は最重要!
第一候補に挙がったのが Olight の RAY 150 STVZO
(公式ページにリンク)。このライトはStVZO準拠。StVZOって何ぞやなんですがドイツの道交法では自転車のライトもかなり厳格に規定されているようで、分かりやすく言うと車のロービームみたいに対向車が眩しくならない配光のライト。点滅もダメなので点滅モードない。
これなら対向車も眩しくないからいいかなぁと思ったんですが、なんかちょっと光のムラが気になって断念。(よくセールやってるんで買うんならセール時に)
他にもStVZO準拠のライトがないかなと探したんですが、ドイツに合わせたライトなんで日本ではなかなか入手しずらいんですよね。残念。
そんな中で私が選んだライトはこちら。
IGPSPORT VS800S スマートフロントライト 公式HP(https://www.igpsport.com/jp/bike-lights/vs800s/)
なんでこのライトを選んだかというと、公式HPに「カットオフラインが進化し・・・対向車への眩しさを効果的に低減し・・・」とか書いてあったから。(でもこの時はあんまり信用してなかった)
IGPSPORT VS800S スマートフロントライト

内容物はこんな感じ。ライト本体、充電ケーブル、車体取付マウント類、ネジと六角レンチ三種。
ねえ、何か買うたびに付属してくる六角レンチが家にたくさんたまっていきませんか?

外観は少し青みのあるグレー。たぶんアルミでサイドに凹凸のあるラインが入ったりしちゃってかなり質感がいいです。

充電は後ろから。USB Type-C で INPUTOとOUTPUTともに 5V・2A です。アウトプットも表示してあるので、ケーブルがあればライトからスマホなんかにも10Wで充電可能です。
バッテリー容量は4000mAh。

マウントはたぶんガーミン互換。

重量は実測で本体が153g、本体に付いてるゴムバンドが11g、ハンドルに付けるマウントが33g、合計197g。
ゴムバンドを上下反転してつければ吊り下げ式での運用もできる。

今まで使っていた LEZYNE MACRO DRIVE 1100XL とのレンズ比較。
左のレザインですが光源の黄色の四角いLDEがはっきりと見えますね。その周りの黄色い円はLEDが反射板に反射して見えてる状態。この光源のLEDが直接見える状態だと対向車からは眩しいです。

ハンドルに装着した時を想定して下向きに傾けると...
LEZYNEはまだ黄色いLEDがはっきり見えますが、IGPの方は中心のLEDが見えなくなりましたしその周りの反射板の黄色もなくなりましたね。逆に上向きにしてみると、LEZYNEは同じなのですがIGPは黄色いLEDが見えるようになります。
上向きの光をカットして、前方から下向きに光を照射するようにレンズが設計されているようですね。
モード・点灯時間
- 点灯 800ルーメン 5時間
- 点灯 400ルーメン 7時間
- カスタム(デフォルト時200ルーメン) 10時間
- 点滅 400/0ルーメン 50時間
- 点滅 150/0/50ルーメン 100時間
- SOS 250/0 24時間
点灯・点滅・SOSの3モードに分かれていて、点灯時に電源ボタンを2クリックで点滅モード、3クリックでSOSモードに切り替わる。なのでルーメン数を変えるのに何回もクリックして、「点滅・SOS使わねーのに邪魔だな」とかがないのがいい。
カスタムは自由にルーメン数を設定できるのでこれはすごくいいです。SOSはモールス信号で点滅して合図する緊急用ですね。
あとこれスマートフロントライトなんですよ。箱にも書いてあるし。なのでスマホにアプリを入れてBluetoothで接続してやれば、スマホでいろいろ設定変更ができます。

カスタムモードのルーメン数変更だったり、余計な機能のオンオフ等の設定もアプリから行えます。ライトもこんな時代になったんですね。
実走
実走にて使い勝手を確かめてみましょう。

上の写真は街灯のない河川敷にて800ルーメンで撮影。街灯のない真っ暗な道でもこの明るさ。街灯のある街中ならば一段暗い400ルーメンでも十分な明るさがありました。走行には十分ですね。

上の写真は今まで使ってきたLEZYNE。上下広い範囲に照射しています。対向車もこないような荒野を広く照らすにはとても優秀。

こちらは新しく買ったIGP。前方から下方向に絞って強い光を照射しているのが分かります。「カットオフラインが進化し・・・対向車への眩しさを効果的に低減し・・・」とか書いてあるの大げさじゃなかった。

なので正面から見るとLEZYNEは、「目がぁーーーっ!!」ってなりますが、

IGPの方は明るいは明るいんだが、レンズから直の眩しさが相当抑えられています。
買う時にはここまでとは期待していなかったがすごくいいよ!!これでパッシングされることもなくなるんじゃないだろうか。
モバイルバッテリーをつなげて給電しながらの点灯も可能。
バッテリー切れ時には助かる機能ですね。ただしルーメン数は最大値の15%(たぶん120ルーメン)くらいに制限されます。あと端子むき出しになるので防水も効かないでしょうね。それにモバイルバッテリーから直で点灯しているのか、ライトのバッテリー経由で点灯しているのかは不明なので場合によってはバッテリーが痛む可能性もありますし、緊急用と思っておいた方がいいでようかね。
その他に試した機能でよかったのがインテリジェント感光。これは暗い所に行くと勝手にライトが点灯する機能。トンネルでいちいちライトを点灯する手間がなくなった。
静止した低輝度(アプリはちょっと日本語おかしかったりする)。信号待ちなんかで停車した時にライトの明るさを暗くしてくれる機能。何秒で暗くするかの設定もできる。まぁちょっとではあるけどバッテリーの節約になるね。
最後に気になる点も書いておきましょう。ライトと本体とハンドルをつなぐマウントの部分です。

ハンドルに六角レンチでネジ止めするタイプです。これ走りながらもうちょっと遠くまで照らしたいってなった時に手軽に調整ができないんです。無理やりグイっと力を込めて動かせはしますが、微調整がなかなか難しいんですよね。
それに複数のバイクで使いまわす場合には六角レンチでマウントを付け替えるか、もう一つマウントを用意する必要があります。
ここは今まで使っていたゴムバンド式の方が便利だと感じましたね。ガーミンマウント互換品は種類が豊富なので、探せばゴムバンド型のマウントもありそうですね。探そ。
もう一つ。吊り下げ式で運用する場合にはガーミンマウントは不安。

こんなに薄い爪2点でライトぶら下げてたら振動で折れそうで不安です。ネットで検索してみたらガーミンの爪折れたって報告が多数ありますよね。吊り下げ式でも使えるのはかなりの利点なんですが...私は使わないかなぁ。
ライトの進化に驚いた
400ルーメンで4時間以上の点灯と、歩行者・対向車が眩しくない配光を条件にこのライトを選びましたが、その部分は完全にクリアしました。スマホアプリとつなげて機能やら設定を自由に変更できたりで今まで不満に思っていたところも解消されて大満足です。
6年でライトめっちゃ進化してたわ。
その他にも今回は使いませんでしたがIGPのサイコンと連動した機能もあったりするので、こうなってくるとIGPのサイコンも気になってきますね。現在サイコンもレザインのやつを爪が折れたのを修理しながら使っていて(過去記事:サイコンが想定外の壊れ方をしたので自分で修理)、そろそろ買い替え時かなぁとか思っているので。
マウント部分でちょっと不満は述べましたがそこを納得できるなら、このライトはめちゃくちゃお勧めします。コスパ良いしね。7,000円くらいで手に入るはず。
あと旧モデルと間違わないようにね。現行モデルは末尾に S が付いてます。