過去記事:坂道がつらいのでスプロケット32T導入の続き。
なにかがおかしい
前回にスプロケットを30Tから32Tに交換して、さらにそれに対応したミドルケージのリアディレイラーに交換しました。交換したら実走して走りを確かめてみたいところなんですが・・・何かおかしい。リアの変速がおかしい。変速調整の時にフロントアウターのリアスプロケットを最大の32Tにして調整する必要があるのですが、ケージにガリガリっと引っ掛かって32Tに入らない。
なんじゃいこりゃ??
とりあえず今までやってきたリアディレイラーの交換作業をマニュアル見ながら振り返ってみる。
こちらが交換前のショートケージのリアディレイラー。
こちらが交換後のミドルケージのリアディレイラー。
お分かりいただけただろうか?ディレイラーハンガーとディレイラー本体をつなぐアームの角度の違いに。一番最初の取り付け方が間違っとるじゃないか!ディレイラーハンガーに引っ掛けるでっぱりが二つあってややこしいんじゃよこれ。チェーン長さも、ケーブルの長さも、変速調整もやり直しじゃちきしょー!
マニュアルには取付のページに図解付きでちゃんと書いてあります。
1時間ほどかけて調整しなおし。2回目となると早いもんですな。
さらに最終チェック。調整がうまくいってるかだけでなく、ネジのゆるみがないかもちゃんとチェックしときましょう。以前ステムを仮止めしてたのを忘れていて、走り出そうとした途端ハンドルがぐねんとなってヒヤッとしたことがあります。道路を走ってるときにこんなことになったら死ぬのでちゃんとしましょう。
いろいろやらかしながら8月の長雨の期間をたっぷりと使って交換作業終了。
実走
やっと実走。パーツ交換した後ってワクワクしますよね。スプロケットが30Tから32Tに変わることでどれだけ走りに影響してくるのか楽しみです。坂道対策に導入したのでよく走るクライムコースへ。以前にチェーンリングをコンパクトに交換した時(過去記事:一人でできるもん チェーンリング交換)と同じコースで比べてみましょう。
まずは6.8㎞で高低差90m、平均勾配1%、最大勾配8%。平地と登りがありで今までと違いがわかりやすい道へ。今までは私の鍛えられていない脚ではシッティング状態で勾配8%の場所で30Tまで使い切ってしまってました。
ちなみに今まで使っていた最大30Tの歯数の並びは(11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T)、新たに交換した32Tは(11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32T)。フロントのチェーンリングは50-34Tです。
この微妙なワイドレシオ化が走りにどう影響してくるのか。違いの分からない私に感じ取れるのか?
いつものようにたらたら登っていきますが緩めの斜度(6%くらいまで)では今までとの違いは感じず。まったくいつもと変わらぬ感覚にちょっと拍子抜け。まぁそうか。緩めの斜度で使うギアは、歯数は大きい方に1Tづつずれてますが歯数差自体は変わんないもんな。
そのままこのコースの最大斜度8%へ、シッティングでいつもの感覚で突入。いつもなら30Tまで使いきってしまうんですが、新たに加わった28Tでまだ回せてしまう。ただ当然30Tより重いので、32Tにシフトダウンしようかどうしようかと思っているうちに乗り切ってしまいました。
あら?これじゃ32Tの威力がわからんじゃないか。いやまぁ32Tが余ったってことは大変喜ばしいことではあるんですが、もうちょっと勾配のある坂道で32Tを試してみましょう。
450mで平均勾配5%、前半に最大勾配10%。勾配10%はこれまでならシッティングだけでは乗り切れずスタンディングを入れながら乗り切るところです。
うん、やはり10%では32Tまで使い切りましたね。ただこれくらいの距離ならスタンディングを入れずシッティングだけで回していけますね。まぁクルクル軽く回しながらって程ではないので永遠と続く山道ではやはりきつくなるとは思いますが、以前よりはずいぶんと余裕が出てきてますね。
それでは最後にこちらの最大勾配13%の坂で試してみましょう。ここはこれまでならシッティングでは即30Tまで使い切ってハンドルにかじりつきながらゴリゴリ踏み込みつつ、スタンディングを入れるんですが結局スタンディングでもきついことには変わらずで、私にはただただ足を削られる坂です。
さてここは当然ながらすぐに32Tまで使い切り。ですが今までと比べたらちょっぴりだけ余裕ができた。スタンディングを入れつつ乗り切るのは変わらずなんですが、シッティングでちょっぴり休める。まぁ本当にちょっぴり休める気がする程度なんで足が削られるのには変わりないんですが、軽いギアが1枚増えた恩恵は確かに感じますね。
それと今までのスプロケットの歯数差は最大でも3Tだったんですが、新しいスプロケットは28-32Tの部分の歯数差が4Tと大きくなりました。なのでシフトチェンジした時の感覚はどうなのかなぁと思っていましたが、全く問題なし。だって最大歯数まで使い切る状況ではそんなこと気にする余裕がない。むしろもう1枚あってくれてありがとうの気持ちしかないです。
交換して大満足
私の脚力に合わせてスプロケットを30Tから32Tに交換し、リアディレイラーもそれに対応するミドルケージの物に交換いたしました。おかげで1万円ほどの出費となってしまったわけなんですが、費用対効果としては今までいろいろ買ってきた中で1番良かったかもしれませんね。きつい坂道を上る時にもうちょっと余裕が欲しいと思って導入したわけですが、求めていた効果ははっきりと感じ取れたし、より自分の体に合ったロードバイクになったかと思います。もっと早くやっとけばよかったよ。
これはこれからロングライドがはかどりますなぁ。
追記:やっぱりギアのつながりは悪くなったな。これまではフロント変速した時にリアを1段変速すればちょうどよかった場面で、リアを2段変速しなければならなくなった。