以前に走行した富山湾岸サイクリングコース。車の走行量が少なめな道をつなげてたっぷりと海の景色を楽しめたので、私的にはとても満足度の高いコースでした。その時に参考にしたマップには湾岸コースの他に、田園コースと湾岸・田園連絡コースが記されています。
pdf形式で見れます。https://www.info-toyama.com/tokushu/toyama-bay/img/toyama_bay_cycling_map201903.pdf
湾岸コースがとてもよかったので他も期待してしまうじゃないですか。今回はマップにオレンジ色で記されている田園サイクリングコースを走ってみたいと思います。西側のJR高岡駅から東に向かって富山地方鉄道上市駅までの71㎞です。距離は短めですね。富山県は北側の富山湾以外の三方を山に囲まれていて、今回のコースは南側の山に近い道を走ることになります。
はい、今回のスタート地点のJR高岡駅です。ここまでは金沢駅から始発で輪行してきました。この日は3連休の初日なので、始発というのにそこそこ人が乗ってましたね。晴れ予報ですが最低気温は10℃でして、キンキンに冷えた空気の中で自転車を組み立て。タイヤの空気を入れ忘れてきたのでポンピングで体を温めます。早朝から乗るのは厳しくなってきたなぁ。
6時30分、明るくなってきた高岡駅をスタートです。
走り出して1㎞も行かずに寄り道。瑞龍寺は加賀藩二代藩主の前田利長公の菩提寺で、山門、仏殿、法堂が国宝に指定されてるそうで来てみたかったんですよ。まぁこんな時間なので中にはいれないんですけどねぇ。写真は総門で重要文化財です。また来るよ。
瑞龍寺は拝観できなかったので1㎞ほど東にある墓所を参拝。水堀に囲まれた立派なお墓で戦国武将個人としては最大級だそうな。
墓所を後にして県道58号を東進。瑞龍寺と次の見どころを単純につなげたんでしょうが、交通量が多いおっかない道です。よくこの道をサイクリングロードにしましたな。田園感は全くなし。
今回もブルーのラインが道路に引いてあって、迷うことはなさそうです。
スタートから15㎞くらい走ると交通量が減ってきて落ち着いてきました。雲がなくなり朝日とともに北アルプスの山々が、朝もやの中から浮かび上がってきます。湾岸サイクリングの時も山々が見れるかと期待していたんですが、あの時は山に雲がかかっていて全く見えなかったんですよね。この日は終日天気が良くて山の眺めがとてもよかったです。
八尾(やつお)の町並み。サイクリングマップでもここを押しているようなので期待して行ったんですが、普通。あんれ?確かに間口が狭くて奥に長い家が並んでいて古い町によくある町並みではあるんですが、マップの写真と全然違う。そんなはずはないと裏路地まで探索してみると...
ありましたいい雰囲気の通りが。古い建物が残っているというよりは、昔の雰囲気を再現した建物ですかね。500m程の通りなのですが統一感があっていいです。道路に引いてあるブルーのラインを追いかけてるだけでは気づかない道ですからお気をつけを。
八尾を後にしてさらに東進。今回のサイクリングコースは田園と名がついていますが、田舎道を走りなれた人にとってはありふれた道といいますかねぇ。それよりもこのコースの肝は、東側に広がる北アルプスの山々ですね。進行方向に山が見えるのでやはり高岡駅スタートにしてよかった。
そんな道をゆったり景色を見ながら走っておりましたが、午前10時でゴール地点まで残り20㎞。あれ?せっかく輪行までしてきたのに午前中であっさり終わってしまうので、ここでオプション発動です。
サイクリングコースから外れて緑点のある富山地方鉄道岩峅寺駅付近から、落差日本一の弥名滝へ向かいます。20㎞で800mほど登るヒルクライムです。
平野のサイクリングコースから一転、弥名川沿いを山に向かいます。雪を被っている山がたぶん立山かな(自信はない)。
最大斜度が12度くらいでしたね。10月の走行距離が300㎞とさぼり気味だったので、足がなまってて道路わきでへたり込む。300㎞の内の半分は1日で能登半島に海鮮丼を食べに走った150㎞なので、残りの日は何をやっていたのか?
はい、残り5㎞で大渋滞です。3連休の初日です。途中やけに交通量が多いのでこんな気はしてましたがね。山道なので自転車がすり抜けるほどの隙間もないしで、弥名滝は断念してここでUターンです。流石は日本一ですな。みんな来るよね。春には雪解け水で普段は見られない滝が現れるらしいので、そのころにでもまた来るよ。
そのまま来た道を下ってもつまらんので、弥名川を渡って登ってきた道の対岸を下ります。ここは撮り鉄スポットのようで、カメラを持った人たちがたくさん電車待ちをしてました。たしかに電車が走ると絵になる景色ですが、私は待つのが嫌いなのでスルー。
糖分補給のためにコーヒーを買う。アムロに釣られて微糖を買ってしまう私。下りはナビを使わず適当に走っていたので、この後脇道に迷い込むのだが。
わーい!吊り橋。
なにここ。いい場所。水めっちゃ綺麗。
本宮砂防堰堤、すごく気持ちのいい場所です。なのに誰もおらずでひっそりしております。いや、猿が一匹だけいました。こんないい場所なのになんで誰もいないの?と思いましたが、みんな弥名滝やら立山黒部アルペンルートやらのもっとすごい景色を見に行くのでしょうから、こんな場所には寄ってかないか。
うん、良い景色。
上りよりも下りに使った道の方が景色が良かった。県道43号です。この後元のサイクリングコースに戻ります。
寄り道の景色の良さにすっかり忘れかけていましたが、田園サイクリングコースです。終盤ですが田園感が増してきました。そして空腹の絶頂ですが田園に店はありません。ハラヘッタ...
店でガッツリ食べたかったが、店がないからしょうがない。14時にやっとこさ見つけたファミマで汁なし担々麺を食す。コンビニ飯ですが景色は良い!
そしてマップに記された最後の見どころポイント、大岩山日石寺へ。本堂の中には大岩に彫り込まれた立派な不動明王が鎮座しておりました。自分で見に行ってね。
お寺の駐車場まで500mほどですが激坂が待ってますので、頑張って登りましょうね。
あとはゴール地点の富山地方鉄道上市駅までの7㎞ほどで、田園サイクリングコースは終了です。お寺からユルユル坂を下って行くだけ。
なのですが...なにかおかしい。進めど進めど駅に着かない。しまいには駅のある上市町を通り過ぎてお隣の滑川方面へ。ブルーのラインをすっかり信用してサイコンのナビを使ってなかったのですが、道路に引いてあるブルーのラインは駅に向かっていないのか?どこかで枝分かれとかしてたのか?俺はどこに連れていかれるの?
日が暮れてきて早くお家に帰りたくなってきたので、ブルーラインから外れて駅に向かいます。
たどり着いたのは当初のゴール地点から大きく外れたJR滑川駅。海の近くの駅です。こっちの方が乗り換えしなくて済むので。
時刻は16時。走行距離124㎞で獲得標高1,367m。午前中で走り終わりそうなところからオプションを追加して、結局は夕方までたっぷり楽しんでしまいました。田園サイクリングコースは最後までは走れなかったんですが、まぁいいでしょう。観光的に走ってもらいたい所をつなげてあるような気がするコースでしたが、それよりもおすすめしたいのは山の眺めですね。追加した立山方面の道の方が景色もよくて面白かったです。田園サイクリングコースにこだわる必要はないかな。
田園を楽しみたいのならば、高岡から南下した砺波や南砺あたりがいいですよ。車が少なくて快適に走れるのでお勧めです。