ツールケースの中身を考え直す続き、携帯マルチツール編です。
これが今まで私が使っていた携帯マルチツール。プラスドライバー、4㎜/5㎜/6㎜のヘックス、T25のトルクス。クロスバイク時代から使っていたもので、必要最低限なものでした。しかしロードバイクのトラブルにはとても対応しきれないと感じていました。
新たな携帯ツールの条件として、シマノコンポ 105 R7000系に対応できる。ディレイラーハンガーにT10トルクスが必要。チェーントラブルにカッターも欲しい。
以上の条件でネットをさまよい続けました。T10トルクスが曲者でした。T10トルクス、さらにチェーンカッターも付いているマルチツールもあるにはあるんですが、T10トルクスまで付いてるとさらに必要以上のものも付いていたりです。単純にツールを追加していってごってり重くていかにも使いずらそうです。必要なものだけ組み替えてスマートに携帯できるツールはないものかと...ありました!
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PB SWISS TOOLS PB 470です 。PB SWISS TOOLS は名前の通りスイスの老舗工具メーカーで、品質の良さから工具に詳しい人たちには知られた存在らしいです(私は知らんかったよ)。
携帯ツール探しの終着点になりえるのか、詳しく見ていきましょう。
まず見た目ですが、よくあるマルチツールの無骨でもっさりしたデザインとは正反対。何でしょうこのおしゃれでスッキリとしたデザインは。こいつを選んだ理由の1つはこの見た目ですよ。カラー展開はレッド、ブルー、イエロー、パープル、グリーン、ブラックの6色。私が選んだのはレッドですが、オレンジに近い色合いですね。
それでは機能面です。まずは上に付いてるL字の5㎜ヘックスレンチを外します。右からマイナス、プラス、T25トルクス、2㎜、2.5㎜、3㎜、4㎜、6㎜ヘックスビットで一番左はアダプターです。種類によって微妙に色が違います。わかりやすいようにメッキで色分けしてるのでしょうか?ビット先端の精度は私が持っているどの工具よりもかなりよさげです。んでT10トルクスは?
使い方ですがビットと5㎜のL字ヘックスレンチの間をアダプターでつなぐだけ。アダプターには強力な磁石が仕込んであって、近づけるとビッターン!と気持ちよく吸い付きます。
これで通常のL字レンチのように使えます。今までのマルツツールに比べたらちょっと手間はかかりますが、使いやすさはこちらの方が断然上でしょう。ここでちょっと気になったことを。ビットとアダプターは遊びがほぼ無くかなりの精度で吸い付くのですが、アダプターとL字レンチの方はなぜか遊びが大きいです。アダプターの差し込み口を見る限り決して作りが荒いわけではなく、むしろ凝った作りなのでわざとその様に作ってあるようですね。こちらも遊びが少ない方が気持ちいいのですが、どのような理由があるのでしょうかね。
ビットの軸は1/4インチ(6.3mm)の6角です。同じ規格のものはホームセンターなどでも手に入るので、ロードバイクに不要なものは外して必要なものと入れ替えられる。つまりは手持ちのT10トルクスビットが使える!無駄なものは外して必要なものだけ持っていける。これを選んだ理由の1つです。
さらにもう1つ。やったーっ!!タイヤレバーまで付いてます。長さは9㎝で小ぶりですね。それでは使い勝手を試してみます。ホイールはMAVIC AKSIUM、タイヤはCONTINENTAL GRAND PRIX 25cです。
あっ...角度が浅すぎてスポークに引っ掛けられない。とはいえ2本目を差し込む隙間はできますので問題なくタイヤは外せます。柔らかいロードのタイヤなら問題はありませんが、私のクロスバイクに付いているワイヤービードの固いタイヤでは、引っ掛けられないと外すのは苦労しそうです。タイヤレバーの一部を削ってしまえば引っ掛けられそうですが、見た目が美しいだけに自分で手を加えるのはちゅうちょしてしまいますね。ちょっと残念。
最後にサイズは長さ10㎝、幅3.4㎝、厚さ2.1㎝。重量92g。この機能性と拡張性なら、コンパクトかつ軽量ではないでしょうか。
私の選んだ新たな超おすすめ携帯ツールです。ただし¥3,800オーバーの価格にちゅうちょするでしょう。でもそれだけの価値はあるかと思いますよ。これと同じような値段で5本組セットも売ってるのでご注意を。私の買ったやつは9本組セットだよ。
んでチェーンカッターは?
追記:出先でサドルの高さを調整しようとしたところ
狭くて入らんわい。3つのパーツをつなげるので通常のツールよりも長くなってしまうようですね。ビット先端からL字部分までは60㎜です。それ以上の隙間が無ければ使えません。まぁ元々持ってたマルチツールも入らなかったんですけどね。しかしキャニオンよ、どうしてこんな狭い所にネジ穴もってきたのよ...