ヘッドチューブ下ベアリングがジャリジャリです
長い暗黒の北陸の冬が終わりました。まだ3月上旬だというのに気温20℃連発ですよ。どうなっとるんじゃ?まだシーズンインの準備ができていませんので慌ててロードバイクの整備を進めていきます。
ヘッドチューブの前輪に近い側である下ベアリングが錆びているんですわ。ここすぐに錆びるんですわ。どうしても水にさらされる部分なんですが、ベアリング表面にグリスを塗ってるだけなんでどうしても錆びる。前に交換したのは3年前ですね。(過去記事:今度こそヘッドチューブのベアリングをなんとかする)
まぁ交換しても1年くらいでジャリジャリしだしたのを、グリス入れ替えたりしてだましだまし使ってました。それで治るもんではないのでちゃんと交換してあげましょう。
そんでヘッドチューブのベアリングですが、それぞれのメーカーや車種により規格がまちまちです。私のロードバイクは CANYON Ultimate CF SL 2019 なので、専用パーツはキャニオンに注文することになります。前回は写真やら撮って日本のカスタマーセンターにお問い合わせをして、日本に在庫があったので代引きで送ってもらいました。下ベアリング1個2,300円と送料630円と代引き手数料300円に消費税で、合計3553円。ベアリング1個になかなかの出費になるのと、やり取りするめんどくささも相まってそれから3年たってしまいました。
なので今回は非純正品をお隣の国から取り寄せました。得体のしれんパーツをロードバイクに使うのは気持ち悪いし、メーカーの保証もどうなるかわからんので非推奨です。1,600円くらいで注文から1週間で届いた。こんなマイナーなベアリングまで簡単に手に入るとは、恐ろしやお隣の国。
純正品にはダストや水の侵入を防ぐシール部分にHWGとAC3344-36/45-RSの刻印があります。HWGはドイツのベアリングメーカー。ACは謎。33は内径。44は外径。36は内径側の斜めの面取り角度。45は外径側の斜めの面取り角度。RSはシールの種類かと思われます。シールの種類の表記はメーカーによってまちまちなので謎ですが、たぶん非接触式かな?厚みはノギスで測ると6㎜でした。
はい、こちらが新たな非純正ベアリングです。印字等は全くありません。ノギスで測ると外径44㎜、内径33㎜、厚み6㎜であってる。面取り角度は正確には分かりませんが、定規をあててみると目算ではあってる。とりあえずは使えそうですが出所は不明で信頼性は???
中身はどうかな?むやみにシールを外すと防水防塵に影響が出る可能性がありますが、中を見てみたいので外してみる。
左が非純正品、右が純正品。う~ん、まぁ大差はないな。粘度高めのグリスが入っているので回転は重いが、高回転するような場所じゃないので耐久性を考えるとこれでいい。あとは使ってみるしかないかな。
脱着
下ベアリングにアクセスするためにパーツを外していきます。
コラム周りのボルト外して、トップキャップ、コラムスペーサー、ステムをはず...うん、フロントブレーキつながってるから外れんよね。
ブレーキをフォークから外す。ワイヤー外すだけでもいいんだが、ついでにブレーキのお掃除もやりたいので。
普段の洗車じゃなかなか届かないんですよここ。ローラー部分に砂がかみこんでゴリゴリするので、隙間に届くブラシを使って丸洗いです。
ブレーキ外してしまえばステムも外れる。ここからフレームをちょっと持ち上げてコラムの天辺を下にコンコンこづいてやれば、
フォークが下にずれてヘッドチューブ上側のベアリングやらが引き抜ける。ちなみに上ベアリングは4年半使い続けてますが1度も錆びていません。なのでこちらはそのまま使い続けます。
これで簡単にフォークが抜けます。
今回交換する下ベアリングこんにちは。上ベアリング側はダストシールやらいろいろ付いて守られているが、下側はこれだけ。なのでどうしてもフレームとフォークの間からの水とダストにさらされる。グリスと砂でデュルンデュルです。以前メンテナンスした時から悪化はしていないが、動かしてみるとやはりジャリジャリするので交換です。
フレーム側の汚れもきれいにして、粘度の高いシマノプレミアムグリスで新ベアリングをニュルンニュルンにしてはめ込む。
あとは外したパーツを戻していく。自分で外したのならわかるよね?
上ベアリングもグリスニュルンニュルンで。
ちなみに上ベアリングはダストシールやらダストカバーで守られている。上だけずるくね?
ブレーキ取付。わからなくなったらシマノのディーラーズマニュアルを見るべし。https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RACBR01/DM-RACBR01-03-JPN.pdf
コラム周りで大事なのはボルトを締める順番。ハンドル左右にきっても重くなく、フロントブレーキ握って車体をゆすってもガタがでない状態までトップキャップのボルトを締める。ただしブレーキシューとタイヤのグニグニで、ガタが取れてる状態なのか結構わかりにくいんですよね。ハンドル90度にきった状態で前後にゆすればブレーキ関係ないのでわかりやすいかも。
トップのボルトを締めてからステムのボルトです。逆にするとガタが取れません。トルクを守って2つあるボルトを交互に少しずつ締めていく。
なれれば簡単、おしまい。
実走
それでは試しにお外に走りに行きましょう。冬の間はおうちにこもってホームトレーナーでしたので、なにげにお外走るの4ヶ月ぶりです。
20㎞ほどひとっ走りしてみて問題なし。ハンドルグリグリきっても、急ブレーキかけても問題なし。使えてる。そもそもお外走るの4ヶ月ぶりなので、ベアリング交換したくらいの差はまったく分かりませんな。
あとは心配な耐久性ですが、ちょくちょく様子見ながら使ってみるしかないですね。