近頃気になってはいた
ブレーキをかけると、カシューーーっと乾いたような擦れた音が鳴っているのを。なんか耳障りな音だなぁと。ホイールをアクシウムからレーシング3に交換した時にはこうじゃなかった。スーーーっと静かな音でしたし、その場でブレーキをかけて車体を前後にゆするとゴムが金属に食いつくギュッギュッとした音が鳴っていました。ブレーキの利きもちょっと低下している気がします。ブレーキの利きはとっても大事ですし、放っておいても良いことなどありません。なかなかお外に乗りに行けない時ですし、じっくりとメンテナンスして可愛がってあげることにいたしましょう。
私のバイクはリムブレーキです。
まずはホイールから
ホイールのリムブレーキ面を見ていきましょう。
うん、汚いですな。ブレーキシューの削れカスがこびりついてますね。
さらによく見てみると、リムから削れてはがれた金属片がブレーキ面に食い込んでいます。金属片が食い込んでいるレーンだけブレーキシューの削れカスが少ないですね。おそらくブレーキシューに金属片が刺さってリムを削った挙句、今度はブレーキ面に食い込んだようです。
ブレーキ面がいびつに削れてしまうので剥がしましょう。千枚通しのような先の尖ったものでカリカリこすってあげれば剥がれます。ちょっと傷はつくけどね。
さらにブレーキシューの削れカスは、百均で買ってきたラバー砥石に水をつけてゴシゴシしてあげれば簡単に落ちます。水垢落とす用のです。
追記:鍋の焦げとかコンロ周りの汚れ落とし用のやつでした。
拭き取ってやるとこの通りピッカピカです。百均で買ってきたラバー砥石で十分ですね。
お次はブレーキシュー
ブレーキシューを外してチェック。ずいぶん荒れてますね。ブレーキシューにはよくリムから剥がれ落ちた金属片が刺さっていることがあります。前述したように放っておくとリムのブレーキ面がいびつに削れてしまうので、ピンセットでほじりだしてあげましょう。今回は2か所に刺さっておりましたが写真撮り忘れた。
それと今までの経験から、金属片をほじりだした穴には再度細かな金属片が溜まりやすくなります。過去の穴を含めると結構ありますね。
なので穴が目立たなくなるまで紙やすりで削ってあげます。今までも表面をちょいちょいと削ってやってましたが、今回はガッツリとやってやろう。ブレーキシューをわざわざ削ってしまってもったいない気もしますが、ゴム製品なんて大事に長いこと使ってやっても経年劣化を起こしますし、ブレーキシューは消耗品と割り切ってしまいましょう。
うむ!きれいになった。一皮むけてこれでフレッシュさを取り戻してくれたはず。あとはブレーキ本体に取り付けてやれば終わりです。
私のバイクは105のR7000系キャリパーブレーキです。
このディーラーマニュアルの25ページに、ブレーキシューのセット位置が記載されています。うちみたいなサイトよりもよっぽど正確で頼りになるので絶対に読みましょう。
リムの端から1㎜以上離して、ブレーキシューの向きに注意。反対向きにつけると最悪ブレーキングの勢いでシューがスポッと抜けてしまうかもよ。0.5㎜トーインにするには、薄手のコピー用紙を5枚重ねれば大体0.5㎜です。締め付けトルク5~7Nmで、よし終了!
メンテナンスの効果のほどは
それではおうちの前でちょこっとメンテナンスの効果を確かめてみましょうかね。まずはその場でブレーキをかけて前後にゆすってみます。
ギュッギュッ!!
おーっ!これこれこの音。ゴムが金属に食いついてグリップしている音です。明らかにメンテ前から音も効きも変わりました。
お次は乗車してスピードを出した状態からのブレーキング。
スーーー。
こちらもメンテ前のカシューーーっと乾いた摩擦音から静かな音に変化して、効きも改善されていますね。新品の時の感動がよみがえる。そして何より気持ちがいい。機能面はもちろんなのですが、走っていて余計なノイズが聞こえるのは気持ちが悪いですからね。
うむ!完璧。天気も良いしこのまま能登半島の先っちょまで走っていきたい。うぉぉぉぉー!走りたいよーーーっ!!