大容量サドルバッグ TOPEAK バックローダー 6L

レビュー
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ロングライドには必要だよね

ロードバイクでのロングライドや泊りがけのライドで問題なのが、荷物をどう運ぶかでしょう。リュックを背負って何時間も走るのは体に負担がかかるので、大体の方が選択するのが大容量のサドルバッグだと思います。私も昨年末に買って何度か使ったので、その感想を書いていきたいと思います。

by カエレバ

私が選んだサドルバッグはこちらの TOPEAK バックローダー 6L です。理由は単純で名のあるメーカーでは最安クラスで、6,000円前後で買えてしまうこと。それとクロスバイクでのロングライド用にすでにトピークのフレームバッグを持っていて、安くてもちゃちな作りではないのは分かっていたので。いや...まぁアピデュラのやつ欲しかったですよ、かっこいいし。でも私にはサドルバッグに2万円はだせないのよ。6,000円クラスのサドルバッグの性能を見せていきましょう。

TOPEAK バックローダー 6L の詳細

トピークのサドルバッグには6L、10L、15Lの3種類の容量があります。私が選んだのは一番小さい6Lです。重量は425g。ネットショップではこれより軽い記載のサイトもありますが、実測で425gです。最大積載重量は5㎏。ポリエチレンとナイロン製です。

初めて買おうとしてる方は6Lでどんだけ入るの?っとなるかと思いますがそれは後程に。まずは外観を見ていきましょう。薄汚れてますがご勘弁を。

TOPEAK バックローダー 6L 外観
TOPEAK バックローダー 6L 外観

部分的にうっすらヘックス柄が入ってますが全体的に黒 。本来黄色のトピークの三角マークまで黒で、余計な主張がなくてとてもよろしいです。生地は厚めで耐久性はかなり高そうで、ちょっとこすったぐらいで穴が開くことはないですよ。前方側面と前方底面にはプラスチックだかの板が入っていて、型崩れを防いでくれます。8の字状に上部に付いている紐はゴム製で伸び縮みするので、入りきらなかった荷物をくくり付けておくことくらいはできます。ゴムの白い部分は反射素材。

TOPEAK バックローダー 6L 底部
TOPEAK バックローダー 6L 底部

後ろ底部にはテールランプを付けられる切れ込みが3か所。ここは布をゴムでコーティングしたような素材で強化されてます。

バイクへの固定は先端のバンドでシートポストに、上部のバンドでサドルレールの後方に固定するごく一般的な方法です。大概の大容量サドルバッグはこれと同じ固定方式でしょう。

TOPEAK バックローダー 6L サドルレール部分
TOPEAK バックローダー 6L サドルレール部分

重量の大部分がかかってくるサドルレール部分のバンド。バンドが3重の上にゴムコーティングされた布を重ねて縫い付けてあり、かなり耐久性が高いです。バンド先端のバックルは厚み11㎜、幅33.5㎜で、これがサドルレールに通らないと取り付けできません。

ここまではまぁありそうなサドルバッグですね。しかしトピークのサドルバッグで特徴的なのが内袋と外袋の二重構造です。

TOPEAK バックローダー 6L 内袋
TOPEAK バックローダー 6L 防水内袋

こちらの内袋が実に秀逸でして、10,000㎜の防水性(water proof)と空気抜きの弁を備えています。防水性10,000㎜ってどんな数値よ?となりますが、すんごい強い雨風くらいは通しませんよくらいだそうです。布の内側がコーティングされて縫い目も防水処理が施されていて、空気も通さないくらいですので通常の使用で中の荷物が濡れることはありえないです。さらに写真右の方に付いている丸い空気弁がいい!

圧縮内袋
圧縮内袋

荷物を入れて口をロールして締め上げていくと、弁からブシューッと空気が抜けていきます。荷物の中で一番かさばる衣類をかなり小さく圧縮できますよ!衣類圧縮袋内蔵です。

内袋は防水と書きました。それじゃあ外袋は?ってところですが、耐水性(water resistant)と書いてあります。耐水は水滴や小雨程度ならしのげるよ、くらいだそうです。

TOPEAK バックローダー 6L 外袋耐水
TOPEAK バックローダー 6L 外袋耐水

実際に水を垂らしてみると、水滴が玉になるくらいの効果はあるようです。しかしながら外袋を光に透かして見ると、縦糸横糸の隙間から光が透けて見えます。縫い目にも防水処理は施されてないので、圧がかかったり長時間濡れたままだと中に染みこむかと思います。まぁ内袋が防水なので問題ないですね。これまであまり気にしたことがなかったですが、耐水と防水には違いがあるので選ぶ時には注意した方が良いでしょう。

それで6リッターってどれだけ入るのってところですが、実際に夏場の一泊輪行ライドを想定して荷物を詰め込んでみましょう。

夏場の想定お荷物
夏場の想定お荷物

輪行時に役立つ輪行袋、ポロシャツ、クロップドパンツ、サコッシュ。靴下、下着は宿泊先で必要。ウインドブレーカーまたはレインウエア。スマホ、サイコン、ライト用に充電器。ボトル2本体制を想定してツールケースもいれてしまいましょ。サイクルジャージ類はホテルで洗濯できることを想定すればこんなもんでしょうか。あれ?こんなに少なくていいのか不安になるな。でもあとは小分けにした日焼け止めと洗剤くらいか?男ならこんなもんで間に合うでしょう。詰め込んでバイクに装着します。

サドルバッグ装着
サドルバッグ装着

圧縮せずに余裕で入りました。本気出さずに容量の8~9割ってところですね。小物類が増えても、衣類を春秋物に変えても問題なく入りそうな余裕がありますし、かさばる衣類が増えるほど圧縮内袋が威力を発揮するでしょう。ボトル1本体制ならツールケースか輪行袋をボトルケージに入れられるので、さらに余裕もできますしね。

追記:10月中頃に2泊3日の泊りがけライド(ぐるっと能登半島ライド)をしましたが、このサドルバッグだけで十分事足りました。荷物は上記のクロップドパンツがランニング用の薄い長ズボンに変わったのと、下着をもう一枚とぺったんこになるスニーカーを追加しました。服装は通常のサイクルジャージにアームとレッグウォーマー類を着た状態。ツールケースはボトルケージに入れたので補給食などを入れる余裕もまだありました。

装着ですが私はサドルをめいっぱい前方まで出しているので、サドルレールの隙間が小さくて多少手間取りますね。この辺りはサドルの種類とポジション次第でしょう。

サドルバック底面とタイヤの隙間は4㎝ほどです。取説では9㎝以上確保してねと明記してありますが、足短い人の私には無理な話です。でもこれで走行中にタイヤとすった事などはなく、困ったことはありません。しかしサドルバックの先端がフレームに微妙に触れていて、これ以上シートを下げるとフレームに傷が入ってしまいそうですね。私の場合バンドを通してあるサドルレール部分とリアタイヤの間隔は21㎝程ですが、サドル位置、フレーム形状次第では取り付けできない事もありうるかと思います。

テールライトも装着
テールライトも装着

テールライトも装着するとこんな感じです。

by カエレバ

私が使ってるのは CAT EYE の OMNI5です。電池式ですが60時間の長時間点灯と 1,000円そこそこと格安で、質感はちゃちいですが私的には最強。OMNI5に付属のクリップで取り付けできます。

実走

それではこれで実走してみましょう。まずサドルの後ろにでっかい荷物が付いていますが、意外と違和感は感じません。今回の荷物ごとサドルバッグの重さを量ってみたところ2㎏ほどでした。まぁ私の体重58㎏に比べたら、2㎏の割合は大したことではないですよね。加速するときにはいつもよりは鈍いですが、サドルバッグを付けてスピードを求める走りはしないでしょうし、許容範囲内かと思います。

しかしこれは平地の場合。上り坂になると後ろにぐっと重みを感じますね。シッティングで急な坂道にはいるとリヤ側にいつも以上に荷重がかかっているのが感じられます。さらにダンシング。いつも通りに車体を左右に揺さぶると、サドルバッグもゆっさゆっさと左右に揺さぶられてこれは無理。車体をなるべく揺さぶらないダンシングが必要になります。しかしながらこれはどのサドルバッグでも共通の問題で、トピークのサドルバッグに限った話ではないでしょう。

路面が濡れている状況で12時間程走ったことがありましたが、外袋の内側まで水がしみこむことはなかったです。レーパンがぐっしょり濡れるほど強めの雨の中1時間程走った時は、内側までほんのりしみこみましたが内袋の中までは濡れることはなく、防水に関しては全く問題ないです。

休憩中の荷物が心配な方は内袋だけ外して持ち歩くこともできますね。休憩の度にサドルバッグ丸ごと取り外したり取り付けるのはかなりめんどいですよ。

それと6リットルの容量が私の使い方にはぴったりでした。沢山入るからと10リットルくらいの物を選ぶ方も多いかと思いますが、私は6リットルで十分なのではないかと思います。10リットルに荷物を目いっぱい入れると、ロードバイクの軽快さは失われるし、ゆっさゆっさ感も大きくなるかと。私なら荷物を減らす工夫をするか、前後の重量バランスも考えてフロントバッグの導入を検討しますね。

耐久性に関してはまだ500㎞ほどしか使っていませんので、後々追記していきたいと思います。まぁちょっとやそっとじゃ壊れない丈夫さは感じますが。

こいつはお買い得

大容量サドルバッグは様々なメーカーが投入してきているし、Amazonで探してみると無名の格安の物も多数あったりで選ぶのに迷ってしまいますね。みなさん何を基準に選ぶんでしょうか?私はこれ以前に購入していたトピーク製の信頼と、有名他社と比べて安い値段にひかれて買いましたが、さらには防水性、収納性、良くも悪くも目立たないので使い手を選ばないデザインもあいまって、大変満足しております。

何かケチをつけるとすれば重量ですかね。探してみるとこれより軽量なものがいくつも見つかるかと思いますが、その代わり値段も跳ね上がります。そのへん価格と機能のバランスを考えるとこいつはかなりお買い得かと。限られた予算でやりくりしている方には TOPEAK バックローダー 6L はおすすめです。でもお金をいくらでもかけていいとなったら...私もアピデュラ欲しいなぁ。